小市民シリーズ 順番。 レビュー小市民シリーズ第4巻「巴里マカロンの謎」甘味と謎とダブルな推理!

ミステリ初心者向け!めちゃくちゃ面白い青春ミステリのおすすめシリーズ3選

小市民シリーズ 順番

()より12月から刊行されている。 概要 [ ] 中学時代に問題事を推理したがる性格で苦い経験をした高校生・ 小鳩常悟朗と、常吾朗と似た境遇を送った同級生の 小佐内ゆきの、「」を目指すために互恵関係を結んだコンビが、平和な高校生活を求めながらも日常の中で発生した事件の謎に挑む様を描く。 主人公であり探偵役でもある小鳩常悟朗の一人称で語られるが、もう一人の主人公である小佐内ゆきの心情はにすることがシリーズを続ける方向性となっている。 作品は基本的にはいくつかの短編が組み合わさった、となっており、文庫形式で発表されている。 『』が文庫より高価な単行本として発売されたため、次作はデビュー当時のファンである中高生に手に取って貰えるようにという著者の考えにより文庫形式で『』が刊行された。 また「小市民」というフレーズはプロット検討段階では存在せず、執筆中にふと浮かび上がり定着したものであり、「元と元探偵(行動派)の話」が執筆前のコンセプトとなっている。 シリーズはもされている。 『春期限定いちごタルト事件』は饅頭屋餡子によって『』()にて2007年5月号から2009年1月号まで不定期連載された。 既刊 [ ] 2004年12月24日初版発行 シリーズ第1弾。 高校1年の春に起こった出来事を描く。 2006年4月14日初版発行 シリーズ第2弾。 高校2年の夏に起こった出来事を描く。 高校2年の秋から高校3年の秋までに起こった出来事を描く。 2020年1月30日初版発行 シリーズ第4弾。 高校1年の秋から冬に起こった出来事を描く。 既出短編3+書き下ろし1の短編集。 コミック版 [ ] 作画:饅頭屋餡子、、• 春期限定いちごタルト事件(前)2008年2月27日発売• 羊の着ぐるみ(初出:『月刊Gファンタジー』2007年5月号)• For your eyes only(初出:『月刊Gファンタジー』2007年9月号・10月号)• おいしいココアの作り方(初出:『月刊Gファンタジー』2007年12月号)• 春期限定いちごタルト事件(後)2009年2月27日発売• 小市民の休日(初出:『月刊Gファンタジー』2008年4月号、コミック版の原作書き下ろし)• はらふくるるわざ(初出:『月刊Gファンタジー』2008年8月号)• 孤狼の心(初出:『月刊Gファンタジー』2008年11月号・12月号、2009年1月号) 構成:・作画:、、• 夏期限定トロピカルパフェ事件(前)2010年8月27日発売• 〜まるで綿菓子のよう〜(初出:『月刊Gファンタジー』2010年3月号)• 狐、狼の皮をかぶる 〜シャルロットだけはぼくのもの 前編〜(初出:『月刊Gファンタジー』2010年4月号)• スイーツ戦線異常あり 〜シャルロットだけはぼくのもの 後編〜(初出:『月刊Gファンタジー』2010年5月号)• バーガー屋で会いましょう 〜シェイク・ハーフ 前編〜(初出:『月刊Gファンタジー』2010年6月号)• いわゆるひとつの堂島マジック 〜シェイク・ハーフ 後編〜(初出:『月刊Gファンタジー』2010年7月号)• 本日、休甘日 〜激辛大盛〜(初出:『月刊Gファンタジー』2010年8月号)• 夏期限定トロピカルパフェ事件(後)2011年2月26日発売• 消えた小市民 〜おいで、キャンディーをあげる 前編〜(初出:『月刊Gファンタジー』2010年9月号)• 捕らわれの狼姫 〜おいで、キャンディーをあげる 中編〜(初出:『月刊Gファンタジー』2010年10月号)• 二人の王子、見参 〜おいで、キャンディーをあげる 後編〜(初出:『月刊Gファンタジー』2010年11月号)• ぼくたちのSummer Memory 〜スイート・メモリー 前編〜(初出:『月刊Gファンタジー』2010年12月号)• ぼくたちのRapturous Memory 〜スイート・メモリー 中編〜(初出:『月刊Gファンタジー』2011年1月号)• ぼくたちのSweet-Bitter Memory 〜スイート・メモリー 後編〜(初出:『月刊Gファンタジー』2011年2月号) 主な登場人物 [ ] 小鳩 常悟朗 ( こばと じょうごろう ) 船戸高校の男子生徒。 鷹羽中学出身。 高い推理力と、自らの周りに起きた日常の謎を解きたがる性分の持ち主で、中学までは望んで「」として自ら問題事に首を突っ込み解決して注目されることに悦を感じていたが、そのことでかえって相手の反発や恨みを招き疎んじられた経験(中には「一人でこい」という趣旨のメモを寄越されたこともある)がトラウマとなり、高校では推理から離れ「小市民」としての生活を心がけようとしている。 しかし自分の意思如何に関わらずに謎に見舞われ、自身のたがが外れてしまい推理を披露してしまうことがしばしば。 自身は自らの解きたがりな性分を「狐」に例えている。 本来は柔和な優男然とし、ややシニカルでひねた一面もある性格だが、学校内では小市民として振る舞うことを心掛け、儀礼的無関心を以てクラスに溶け込めるように努めている。 その反面、人の名前を覚えられない悪癖がある。 苦手ではないものの小佐内程には甘いもの好きではないが、高2の夏に食べた洋菓子店〈ジェフベック〉のは好みの味ということもあり、いたく気に入っている。 推理法の一つとして、推理が詰めに入ったら緊張感を保ちつつも集中を解き、思考を問題の外側に向けて答えを見つけるやり方を用いている。 小佐内 ( おさない ) ゆき 船戸高校の女子生徒。 髪形は、背が低く非常に幼い外見をしている。 常悟朗とは中学3年の頃から行動を共にし、後述の本性により(少々様相が異なるようだが)常悟朗と同様の失敗を抱えているため、彼と「互恵関係」を結び共に小市民を目指している。 普段は大人しめで、人見知りしやすい控えめな女性で、彼以上に小市民の振舞いを心掛けており、時折謎を解きたがる常悟朗を白い目でみることがしばしば。 かなりの甘いもの好きで、その話題になると喜びの表情を浮かべ饒舌になり、またそれに関する知識にも精通している。 学校外では特徴的なファッションを着こなし、帽子を必ず被って「変装」している。 前述の性格の裏には甘いものと同様に「復讐」を愛し、受けた仕打ちを忘れない執念深さと、やられたら何倍にもしてやり返す本性が秘められている。 それに伴う行動力と狡猾な頭脳を有し、一度危害を加えられ復讐を決意すれば相手を奸計に嵌め、立場的、精神的にも根深いダメージを与える。 そうした様から常吾朗からは「狼」に形容されている。 堂島 健吾 ( どうじま けんご ) 船戸高校の男子生徒。 新聞部に所属し、2年時には部長を務めるが、3年時のあるきっかけを境に、受験勉強も兼ねて引退した。 常悟朗とは小学校時代の同級生の間柄だが、特別親しいわけではない腐れ縁の仲。 角刈りの顔は四角く、2年の時には体全体も四角くなった大柄な体格で膂力のある男性。 正義感と義侠心に溢れ、無骨ながらも誰に対しても正直さで向き合う裏表のない性格で、相手が困ったことになれば率先して行動する。 小学生時代の常悟朗を知り、その時は嫌な奴だと思いながらも認めていたが、別々だった中学を経て、小市民を心掛けるようになった常悟朗のことは腹に一物を抱えて性質が悪くなったと否定的に見ている。 卑怯なことは見過ごせず、女子の物を盗む輩を良く思っていない。 基本的に大雑把だが、思慮深い一面も見せる。 小佐内から評されるように常悟朗に頼み事をしたり、時には意図せずに謎を振りまく。 前述のように常悟郎とは親友と言える仲ではないが、常悟郎が頼れる唯一の人物であり、彼が助けを求めた時にはすぐさま駆けつけ、共に事件に巻き込まれている。 「友達100人」が自慢の交友関係が幅広い姉・千里がいる。 用語 [ ] 船戸 ( ふなど )高校 常悟朗達が通う公立の高校。 難関校と位置付けられているが、公立故に中学で受験者数が調整されているため、倍率は1. 2倍を超えない。 全体図は横棒の一方が右、もう一方が左にずれた片仮名のエを形どり、それぞれ北棟と南棟に分類される。 木良 ( きら )市 シリーズの舞台となる常悟朗達が住む街。 中心街は碁盤の目状に道が出来ており、十字路が多く、またメインストリートとなる「三夜通り」では夏に「三夜通り祭り」が開かれ、屋台が軒並み並ぶ。 列車は東西に走り、駅は木良駅しかなく、周辺は高架線路となっており、駅前はバスターミナルがある。 木良市のバスは市内一律210円だが、市営と運営のバスでは料金の払い方はそれぞれ先払いと後払いとなっている。 モデルはで、名前はを流れるとに因む。 春期限定いちごタルト事件 夏期限定トロピカルパフェ事件 それぞれシリーズ作品のタイトルでありながら、作中では常悟朗と小佐内の身に起きた事件の通称として用いられる。 「春期限定いちごタルト事件」は小佐内の自転車が不良グループの下っ端に盗まれたことからある犯罪が明らかとなった事件を、「夏期限定トロピカルパフェ事件」は小佐内が誘拐された事件を指す。 前者は小佐内が進んでこの呼称を用い、常悟朗も釣られてそう呼ぶようになったが、後者は常悟朗が自発的に呼んでいる。 出典 [ ].

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【小市民シリーズ】米澤穂信『春期限定いちごタルト事件』の魅力を存分にご紹介したい

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米澤穂信さんの「小市民シリーズ」とは、高校生の小鳩常悟朗(こばとじょうごろう)とその同級生・小佐内ゆき(おさないゆき)の二人組を中心とした青春ミステリーシリーズです。 米澤穂信さんの青春ミステリーといえば『氷菓』をはじめとした「古典部シリーズ」が有名ですが、こちらの「小市民シリーズ」も忘れてはなりません。 そこで、今回は第1弾の『春期限定いちごタルト事件』をご紹介しつつ「小市民シリーズ」の魅力をご紹介できればと思います。 (冬期限定、冬期限定はまだですか米澤さん!早く読みたいけど、冬季限定を読むということは小市民シリーズが終わってしまうということで、読みたいのか、読みたくないのか、複雑な気持ち。 ) 今作はプロローグ、エピローグのほか、 1. 「羊の着ぐるみ」 2. 「For your eyes only」 3. 「おいしいココアの作り方」 4. 「はらふくるるわざ」 5. 「狐狼の心」 の5編からなる連作短編集です。 今回はこの中から3つのお話をちょっとだけご紹介させていただきましょう。 「羊の着ぐるみ」 このお話の中心となるのは「女生徒の盗まれたポシェットを探す」という事件。 友人・堂島健吾に呼び出されポシェット探しに協力していた小鳩くん。 しかし、そこでさらに奇妙なことが起きます。 「電話で調べ終わったって言うからな。 いまみたいに合流しようとしたんだよ。 ところがあいつ、どこで落ち合うってはっきり聞かないまま慌てて電話を切りやがる。 で、言った場所に行くといない。 電話がかかってきていまどこにいるかと訊けば、三階だったり四階だったり、西だったり東だったり、北棟だったり南棟だったりな。 さんざん、引っぱりまわされたよ。 」 P. 37より引用 一緒にポシェットを探していた健吾の友人・高田が、なぜかなかなか合流しようとしないのです。 さあ、面白くなってきました。 たった一つの短編の中で、ミステリでいう『ホワイダニット(なぜ、そんなことをしたのか)』が二つも楽しめちゃうという贅沢さ。 推理の組み立てもしっかりしていて「なるほど!」となる。 日常で起きるささいな謎をこんなにも面白く書いてしまうのが米澤さんのすごいところです。 「For your eyes only」 またもや友人・堂島健吾に呼び出された小鳩くん。 今回は、美術室にある「絵」についての謎。 それは、まあ確かに、絵だった。 文字でも記号でもないから、絵と呼ぶしかないだろう。 全面、パステルカラーで覆い尽くされている。 描かれているのは穏やかな田園風景、太陽が燦々と輝き広がる野原の向こうには山並みが見え、画面の中央を親子連れの馬が駆けていた。 77より引用 絵の具で何重にも厚く塗られ、色の強弱もまったくない。 一般の人から見て、お世辞にも上手いとは言えない絵。 この絵を描いたのは大浜という先輩で、もう既に卒業をして二年が経っているという。 問題は、その先輩が残した「これは、世界で一番高尚な絵」という発言。 (高尚とは、上品、程度の高い、という意味。 下品の逆。 ) しかも絵には『三つの君に、六つの謎を』というタイトルが付いていた。 というわけでこのお話では、 絵のタイトル『三つの君に、六つの謎を』の意味とは。 先輩はなぜ、こんな絵を「これは、世界で一番高尚な絵」と言ったのか。 そして、なぜ先輩はこんな絵を描いたのか。 という謎を解決していくことになります。 こんな難解な謎を先輩に会うことなく、絵を見ただけで推理しちゃう小鳩くん。 さすがです。 「おいしいココアの作り方」 これ、個人的に非常に好きでした。 友人・堂島健吾の家に招かれた小鳩くんと小佐内さん。 そこで二人は美味しいホットココア入れてもらい、その「おいしいココアの作り方」も教えてもらいました。 が、ここで謎が発生。 「シンクが乾いてる!」 「はあ」 「しかも、そこに置いてあるものはスプーンだけ」 P. 131より引用 小鳩くんだ台所に立ち寄った際、「シンクが乾いている」という事実に気付かされたのです。 しかも、使用した形跡があるのは、ココアを溶いた時に使ったスプーンだけ。 堂島健吾はシンクを濡らさず、つまり鍋などの道具を使わず、熱々のココア2杯をどうやって作ったのか?というのが今回のメインとなる謎です。 ミステリで言う『ハウダニット どうやって犯行を行ったか? 』ですね。 一見簡単なようですが、健吾の「おいしいココアの作り方」は特殊なやり方なので、普通に考えるとどうやっても他に道具が必要になってしまう。 果たして、小鳩くんの推理は……。 日常の謎とあなどるなかれ。 今回ご紹介したように「小市民シリーズ」は、 なぜ友人は奇妙な行動をとるのか? なぜこんな絵を描いたのか? どうやって、シンクを濡らさずココアを入れたのか? などのように、日常に潜む本当にささいな謎が繰り広げられていきます。 殺人事件なんて程遠いです。 基本的に殺人事件が起きるミステリが好きな私としては、このような日常の謎には物足りなさを感じてもおかしくない。 しかし、面白い。 全くと言っていいほど物足りなさを感じないんです。 これは「古典部シリーズ」にも言えることですが、 米澤さんの「日常の謎」にはグイグイ読ませる特別な面白さがありますね。 こんなささいな謎なのに、推理の過程が実にしっかりしていて「おお、なるほどね」と言わされてしまうのです。 うーん、すごい。 ぜひ読んでください、と言わなくても、第1弾の『春期限定いちごタルト事件』を読めば絶対に続編を読みたくなります。 なぜなら「謎や推理が面白い」「物語が面白い」ということはもちろん、 「小鳩常悟朗と小佐内ゆきの不思議な魅力」が凄まじいからです。 これはいくら私が説明しても伝えることができないものなのですが、実際に読んでいただければすぐに二人の魅力をわかっていただけるでしょう。 ちなみに漫画版もあります。 これは第2弾の『夏期限定トロピカルパフェ事件』の表紙。 小佐内さんが可愛すぎます。

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米澤穂信著「小市民シリーズ」を全部読む

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米澤穂信さんの「小市民シリーズ」とは、高校生の小鳩常悟朗(こばとじょうごろう)とその同級生・小佐内ゆき(おさないゆき)の二人組を中心とした青春ミステリーシリーズです。 米澤穂信さんの青春ミステリーといえば『氷菓』をはじめとした「古典部シリーズ」が有名ですが、こちらの「小市民シリーズ」も忘れてはなりません。 そこで、今回は第1弾の『春期限定いちごタルト事件』をご紹介しつつ「小市民シリーズ」の魅力をご紹介できればと思います。 (冬期限定、冬期限定はまだですか米澤さん!早く読みたいけど、冬季限定を読むということは小市民シリーズが終わってしまうということで、読みたいのか、読みたくないのか、複雑な気持ち。 ) 今作はプロローグ、エピローグのほか、 1. 「羊の着ぐるみ」 2. 「For your eyes only」 3. 「おいしいココアの作り方」 4. 「はらふくるるわざ」 5. 「狐狼の心」 の5編からなる連作短編集です。 今回はこの中から3つのお話をちょっとだけご紹介させていただきましょう。 「羊の着ぐるみ」 このお話の中心となるのは「女生徒の盗まれたポシェットを探す」という事件。 友人・堂島健吾に呼び出されポシェット探しに協力していた小鳩くん。 しかし、そこでさらに奇妙なことが起きます。 「電話で調べ終わったって言うからな。 いまみたいに合流しようとしたんだよ。 ところがあいつ、どこで落ち合うってはっきり聞かないまま慌てて電話を切りやがる。 で、言った場所に行くといない。 電話がかかってきていまどこにいるかと訊けば、三階だったり四階だったり、西だったり東だったり、北棟だったり南棟だったりな。 さんざん、引っぱりまわされたよ。 」 P. 37より引用 一緒にポシェットを探していた健吾の友人・高田が、なぜかなかなか合流しようとしないのです。 さあ、面白くなってきました。 たった一つの短編の中で、ミステリでいう『ホワイダニット(なぜ、そんなことをしたのか)』が二つも楽しめちゃうという贅沢さ。 推理の組み立てもしっかりしていて「なるほど!」となる。 日常で起きるささいな謎をこんなにも面白く書いてしまうのが米澤さんのすごいところです。 「For your eyes only」 またもや友人・堂島健吾に呼び出された小鳩くん。 今回は、美術室にある「絵」についての謎。 それは、まあ確かに、絵だった。 文字でも記号でもないから、絵と呼ぶしかないだろう。 全面、パステルカラーで覆い尽くされている。 描かれているのは穏やかな田園風景、太陽が燦々と輝き広がる野原の向こうには山並みが見え、画面の中央を親子連れの馬が駆けていた。 77より引用 絵の具で何重にも厚く塗られ、色の強弱もまったくない。 一般の人から見て、お世辞にも上手いとは言えない絵。 この絵を描いたのは大浜という先輩で、もう既に卒業をして二年が経っているという。 問題は、その先輩が残した「これは、世界で一番高尚な絵」という発言。 (高尚とは、上品、程度の高い、という意味。 下品の逆。 ) しかも絵には『三つの君に、六つの謎を』というタイトルが付いていた。 というわけでこのお話では、 絵のタイトル『三つの君に、六つの謎を』の意味とは。 先輩はなぜ、こんな絵を「これは、世界で一番高尚な絵」と言ったのか。 そして、なぜ先輩はこんな絵を描いたのか。 という謎を解決していくことになります。 こんな難解な謎を先輩に会うことなく、絵を見ただけで推理しちゃう小鳩くん。 さすがです。 「おいしいココアの作り方」 これ、個人的に非常に好きでした。 友人・堂島健吾の家に招かれた小鳩くんと小佐内さん。 そこで二人は美味しいホットココア入れてもらい、その「おいしいココアの作り方」も教えてもらいました。 が、ここで謎が発生。 「シンクが乾いてる!」 「はあ」 「しかも、そこに置いてあるものはスプーンだけ」 P. 131より引用 小鳩くんだ台所に立ち寄った際、「シンクが乾いている」という事実に気付かされたのです。 しかも、使用した形跡があるのは、ココアを溶いた時に使ったスプーンだけ。 堂島健吾はシンクを濡らさず、つまり鍋などの道具を使わず、熱々のココア2杯をどうやって作ったのか?というのが今回のメインとなる謎です。 ミステリで言う『ハウダニット どうやって犯行を行ったか? 』ですね。 一見簡単なようですが、健吾の「おいしいココアの作り方」は特殊なやり方なので、普通に考えるとどうやっても他に道具が必要になってしまう。 果たして、小鳩くんの推理は……。 日常の謎とあなどるなかれ。 今回ご紹介したように「小市民シリーズ」は、 なぜ友人は奇妙な行動をとるのか? なぜこんな絵を描いたのか? どうやって、シンクを濡らさずココアを入れたのか? などのように、日常に潜む本当にささいな謎が繰り広げられていきます。 殺人事件なんて程遠いです。 基本的に殺人事件が起きるミステリが好きな私としては、このような日常の謎には物足りなさを感じてもおかしくない。 しかし、面白い。 全くと言っていいほど物足りなさを感じないんです。 これは「古典部シリーズ」にも言えることですが、 米澤さんの「日常の謎」にはグイグイ読ませる特別な面白さがありますね。 こんなささいな謎なのに、推理の過程が実にしっかりしていて「おお、なるほどね」と言わされてしまうのです。 うーん、すごい。 ぜひ読んでください、と言わなくても、第1弾の『春期限定いちごタルト事件』を読めば絶対に続編を読みたくなります。 なぜなら「謎や推理が面白い」「物語が面白い」ということはもちろん、 「小鳩常悟朗と小佐内ゆきの不思議な魅力」が凄まじいからです。 これはいくら私が説明しても伝えることができないものなのですが、実際に読んでいただければすぐに二人の魅力をわかっていただけるでしょう。 ちなみに漫画版もあります。 これは第2弾の『夏期限定トロピカルパフェ事件』の表紙。 小佐内さんが可愛すぎます。

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