メルル 恋ステ。 #メルルのアトリエ #ステルク 流れる雲に恋をした【前編】

メルルのアトリエDX攻略・1周目:王国ランクⅨ~各ED回収

メルル 恋ステ

錬金術によるアイテム作成を主題としたの13作目 であり、『アーランドの錬金術士』シリーズの3作目となる作品である。 前作までの要素に加えて、開拓が新たなテーマとして追加された :p. 物語は、前作の一年後、辺境の小国アールズ王国のメルル姫が、前作『』の主人公である錬金術士のトトリに弟子入りしたところから始まる。 メルル姫が錬金術を活用し、王国を発展させていく。 は、前2作と同様にが担当している。 また、前2作のシナリオは鈴木俊行が担当していたが、本作ではが担当した。 には追加要素を加えた用ソフト『 メルルのアトリエPlus 〜アーランドの錬金術士3〜』が発売され、後に追加要素の一部がPlayStation 3版にも適用されるようになった。 また、にはと用のソフトとして『 メルルのアトリエ 〜アーランドの錬金術士3〜 DX』とアーランドシリーズの『』『』を同時収録した『 アトリエ 〜アーランドの錬金術士1・2・3〜 DX』の発売が予定されている。 その後、版がに発売予定。 ゲームシステム [ ] 開拓と課題 [ ] 本作品では王国を発展させ、人口を増加させることがゲームシナリオの主要な目的になっている。 発展の状態は「開拓ポイント」と「王国ランク」で示され、「人口」は発展するにつれ増加していく。 プレイヤーがなすべきことは、開拓民の悩みなどが手紙の形でメルル姫へ届けられ、課題が設定されることで示される。 この課題を達成すると「開拓ポイント」を得ることができ、有利な効果を持つ施設を建てることもできる。 一定以上の「開拓ポイント」を獲得すると「王国ランク」が向上し、冒険の舞台も広がっていく。 課題にはいくつかの種類がある。 開拓民の悩みに答えるものでは、多くの場合、錬金術で指定されたアイテムを作成し指定の開拓地に届けることで達成できる。 アイテムが複数個要求される場合、追加の要件を満たすと必要数を減らすことができる。 この種の課題をこなしていくと、開拓地が発展しその地で入手できるアイテムが良いものになっていく。 開拓事業に関するものでは、新しい地域に進みモンスターを倒していくことで、開拓地候補となる土地を発見できる。 その他に、通常より強力なモンスターを退治するものや、特定のコマンドを所定の回数実行するといった記録、要素を持つものなどがある。 ラストボスの概念が再び廃止されており、強力なモンスターを必ずしも倒さねばならないという事は無い。 調合 [ ] 他のシリーズ作品同様、工房で調合(錬金術によるアイテム作成)が行える。 アイテム作成時には材料の持つ特性を、そのまま、または強化して引き継ぐことができる。 アイテムには種類ごとに入手・作成の難易度に応じたレベルが設定されており、より有用な特性を引き継ぐためには、より高レベルの材料が要求される。 その他に、個々のアイテムには効力の大きさを表す120点満点の品質評価、6段階のランク評価がされ、作成時に使用する材料によって同じ種類のアイテムでも全く異なる機能を持つことがある。 ゲーム期間 [ ] ゲームは5年の期間を一日単位ですすめていく。 3年後に一定の条件を満たせないか、5年の期間満了で、物語の進行状況に関わらずゲームが終了する。 また、3ヶ月毎にゲーム中の出来事が新聞という形でまとめられる。 その他 [ ] ゲームの舞台は、町や開拓地などが3次元モデルで表現されたフィールドと、王国の全体図を表しフィールド間の移動に使うワールドマップとから成り立っている。 フィールド間の移動にはゲーム内で数日かかる。 今作では移動中に敵と遭遇したり、コールやアイテムを拾うシステムは廃止となった。 フィールドでは、アイテムの材料を入手したり、戦闘したりできる。 戦闘する敵との遭遇にはが採用されている。 各キャラクターは, , LPのポイントを持つ。 LPはワールドマップの移動や戦闘での行動により減っていき、残量により戦闘でペナルティ・ボーナスがつく。 LPは町での回復や、食料となるアイテムの使用で回復できる。 今作ではHP以外の値が0になっても気絶はしなくなった。 依頼のシステムについては、前作までは調合品と採取物の両方が混合していたが、今作では通常依頼は採取物、フレンドクエストは調合品という風に分けられている。 また、前作では質の悪い品物を持っていくと、「仕事が雑だ」と評され報酬が減らされてしまったが、今作では質の悪い品物を持って行っても報酬は減らない。 更に期限も無期限となった為、前作までよりこなし易くなった。 代わりに報酬以外にアイテムが貰えるシステムは無くなった。 フレンドクエストも前作では調合を行った際に稀に仲間が訪れ、それを渡すと報酬は貰えず交友値のみが上昇する仕組みであったが、今作では通常の依頼同様酒場の受付で引き受けられる物になり、報酬と交友値の両方が上昇するようになった。 更に前作までとは違い、武器や防具の作成に使用するインゴットとクロースの納品依頼は無くなっている。 今作以降の新しいサブシステムとして「BGM変更」の機能が追加された。 これは、過去にリリースされたアトリエシリーズの曲の中から厳選されたBGMを任意に選んで変更出来るというもの。 初期状態ではアーランドシリーズの過去2作のBGMからごくごく一部が収録されているのみだが、追加コンテンツのダウンロードにより、選択出来る曲を増やす事が可能。 Plusでは「アーシャのアトリエ」、「エスカ&ロジーのアトリエ」のBGMも追加された。 今作は周回する際に「所持金」は引き継げなくなっている。 Plus版も当初はそのような仕様であったが、アップデートにより他作品同様引き継げるようになった。 評価 [ ] 『』のクロスレビューでは40点満点中35点を獲得した。 ゲームの主要素であるアイテム作成と材料の収集は中毒性が高いとされ、開拓も好評であった。 4人のレビュワーのうち2人がゲームシステムの快適さに言及し、残りの2人もゲームバランスとテンポがよく遊びやすい、飽きさせない丁寧な作りと評価した。 ゲーム中、イベントシーンが頻繁に挿入されることについては評価が別れた。 開発 [ ] ディレクターの岡村佳人によれば、本作品はアーランドの錬金術士の物語の完結編として企画され、大団円を迎えることを目指して開発が進められたという :p. 3部作の過去の登場人物も盛り込まれ、ゲームシステムもアトリエシリーズの集大成であることが意識された。 ただし最終的にはきちんとした完結とはならず、「いつものアトリエと同じような」形の結末に落ち着いてしまったとしており、機会があればとしつつも別の結末を描きたいとも語っている。 岸田は自分のペンネームに被ることもあって本作の主人公名、そしてその派生で決まるゲームタイトルに猛反対したが、ガスト側は問題なしとして聞き入れてもらえず、そのままゴーサインが出てしまったという。 また、ロロナ役の門脇はアフレコの際に「一カ所、『メルルちゃん』というところを『メルちゃん』と間違えた」とのこと。 発売後のレイティング変更 [ ] 本作品は出荷当初、により「A」(全年齢対象)としてされていたが、CEROに提出された審査資料(本編の映像)に不備があり、審査資料には含まれてはいなかったがゲーム本編には含まれていた映像に「A」区分として不相応な映像がものがあったとして、本作以降、レイティングが「B」(12歳以上対象)に引き上げられた。 ガストは懲戒処分を受け、再審査の期間中は本作品の出荷を一時的に停止した。 ただし販売自体は停止されず 、追加生産分以降での修正もパッケージやゲームディスク上に表記されたレイティングの変更(対象年齢の引き上げ)に留まり、ゲーム内容自体の修正は行われない。 レイティングの変更後は「セクシャル」のが追加された。 何のシーンが問題だったか具体的な発表は無いが、作中のグラフィックを担当した岸田メルは自身の上で、作中における登場人物の表現を引き合いに、男性キャラクターが裸身を晒す表現に問題があったという見解を示している。 ストーリー詳細 [ ] はじまり [ ] 物語の舞台は前作の物語終了時の1年後、総人口100人の辺境の小国、アールズ王国である。 この王国は5年後にアーランド共和国への併合が予定されており、その準備として、国をあげての開拓事業に取り組んでいる。 物語は国王デジエの一人娘、メルル姫がアーランドからやってきた錬金術士のトトリ(前作『トトリのアトリエ』の主人公)に弟子入りするところから始まる。 デジエ王は娘が錬金術士になることに反対し、王族の責務をはたせと迫るが、執事のルーフェスのとりなしにより条件付きで許容する。 その条件は、3年以内に王国の人口を3万人以上とすることにより、錬金術の研究と王族の責務が両立することを証明するというものであった。 ゲーム本編 [ ] ここからは、プレイヤーの手により物語を進めていく。 行動は自由であるが、3年後に条件をみたさないか5年経過で、物語の状況に関わらずゲーム終了となる。 物語の主要部は、「ゲームシステム」で説明したように、開拓民の手紙から課題が設定され、それに答えるという形で成り立っている。 ゲームを進めていくと、メルル姫の将来に関わるいくつかの出来事が起き、メルル姫の考えに影響していく。 また、何人かの登場人物には物語の本筋から独立した固有のエピソードがある。 登場人物 [ ] メルルリンス・レーデ・アールズ( Merurulince Rede Arls) - 本作の主人公。 通称:メルル。 15歳。 身長:155cm、O型。 アールズ王国の姫。 トトリとの出会いをきっかけに、彼女に押しかけて、錬金術を学び王国を発展させていく。 ロロナやトトリに比べ、明朗快活でお転婆かつ調子に乗りやすいが、姫という立場の割には庶民的で常識のある性格。 しかし、素直で何事にも一生懸命な所は2人と同じ。 最初は錬金術をやりたいという情熱だけで活動しているが、アールズを発展させていくにつれて徐々に王族としての愛国心を自覚している。 本人の希望により、周囲からは一貫して名前で呼ばれており ルーフェス除く 、逆に姫と呼ばれる事はあまり好んでいない様子。 その立場上、初めて出会った人物からは敬語を使われたり、彼女の身分を知らずにタメ口を聞いてしまったりした者からは当初は恐れられたりしているが、本人はその人物に普通に喋るよう促したり気にしないように言ったりしている。 必殺技は持たないものの、アイテム使用時にその威力を引き上げて再攻撃するパワーアイテムとさらに潜在能力を引き出して攻撃するポテンシャライズを使える。 アイテムの威力次第では無類の攻撃力を誇るが、他2人のアシストゲージが溜まっていないと使えない。 追加シナリオでは本来のロロナと出会えるようになり、アストリッドの発明でトトリとともに過去へ飛ばされる。 これが『新・ロロナのアトリエ はじまりの物語』に繋がる。 「ネルケと伝説の錬金術士たち」では、少女時代のロロナ、トトリや他の仲間達と共に登場。 ロロナやトトリの話を上手くまとめるしっかり者気質になっている。 同行者 [ ] ケイナ・スウェーヤ( Kaena Swaya) 声 - メルルに仕えるメイドで、彼女の幼馴染。 14歳。 身長:152cm、A型。 しっかり者で大人しい性格。 メルルとは非常に仲が良く姉妹のようだと言われるほどだが、いつも彼女に翻弄されている。 行く先々で幸運に恵まれる強運の持ち主。 彼女自身のみならず周囲の人物もその影響を受ける。 それは、空腹で材料も無く困っている所へフアナを介して食事が大量に届いたり、調合で悩んでいたトトリが急にアイデアを思い付くといった物から、曇っていた空が晴れるほどの超常的なレベルのものまで様々である。 メルルの行動が全て分かる程の洞察力で、メルルの行動の先を読んで色々用意するなどしている。 装備はカバンだが、直接攻撃に使うのはアシストアタック時のみ。 通常攻撃はデフォルトで睡眠効果が付与されている範囲攻撃「ねむりぐすり」。 初期スペックは低いが、潜在能力は全キャラ最高。 必殺技はプライドシスター。 かばんの中からやたら大きい薬ビンを取り出して相手に投げつける。 とどめ演出は薬ビンではなくハンマーを取り出して叩き潰す。 ライアス・フォールケン( Lias Falken) 声 - ルーフェスの弟で、城の門番。 メルルの幼馴染。 16歳。 身長:173cm、AB型。 兄を崇拝しており、彼の役に立ちたい、彼のようになりたいと思いながらもピンチに弱い自分の力に自信を持てずにいる。 なかなか素直に感情表現はしないが、仲間想い。 道を歩けば片っ端から狩人の罠に引っかかり、食べ物でをすればことごとくハズレを引くほど非常に運が悪い。 武器は地に衝撃を与える範囲攻撃が可能な。 相手の行動を遅らせるスキルやアシストアタックを持つ。 必殺技はフレイムランカー。 猛烈な勢いで相手を殴りまくり、最後には蹴り飛ばす。 とどめ演出では、その上で相手の上に飛び上がりとどめのパイルバンカーを叩き込む。 トトゥーリア・ヘルモルト( Totooria Helmold) 声 - 通称:トトリ。 19歳。 身長:150cm、A型。 アストリッドの勝手な理由で、急遽ロロナの代理としてアーランドから派遣された錬金術士。 本作では、メルルに錬金術を教える。 前作と比べると、成長しているためか若干落ちついた声になっており、本人は発言には注意しているらしいがたまにこぼれる辛辣な発言は相変わらずであんまりうまくいっていない。 天才肌のロロナの難解な教育で育ったことから彼女を反面教師にしているところがあり、非常にわかりやすい教え方でメルルを育てていく。 可愛いものに目が無い所は前回と同じで小さくなったロロナを可愛がっており、弟子のメルルとそのことで喧嘩をすることもしばしば。 武器は杖。 ただし、攻撃の際はクラフトによる範囲攻撃である。 また、2回目のアシストアタックはメルルの次の行動順に強制的に割り込む特殊効果を持つ。 必殺技はちむコールエンド。 2体のちむを呼び出し、3人で爆弾を投げつけて攻撃する。 とどめ演出では、呼び出す数が4体に増え、「ちむレンジャー」の名乗りとポーズを決めるようになる。 ロロライナ・フリクセル( Rororina Fryxell) 声 - 通称:ロロナ。 以前の作品からの時間経過から計算すると28歳だが外見年齢は8歳相当。 身長:123cm、O型。 トトリの錬金術の先生。 天然ボケ。 元はアールズに行くはずだったがロロナを永遠の14歳にしようと企むアストリッドに言葉巧みに騙され、彼女の若返り薬のせいで8歳まで肉体や精神が巻き戻っており、一部の人物についての記憶はあるが記憶も曖昧になっており、知人の呼称なども前々作と異なっている。 一人称はメルル達と出会った時のみ「わたし」、それ以外は「ロロナ」。 アストリッドが元に戻す薬を発明するまでメルルとトトリに預けられることになる。 この薬はただ若返らせるだけではなく、若返らせた年齢に固定する機能があるため、数年経過してもロロナは8歳のままである。 錬金術の技能は健在で、らくがきという形でメルルたちに新しいレシピを伝えることも。 エンディングによって小さいままの時もあればアストリッドの策略通り14歳の姿で登場するエンディングもある。 2012年度版のガストカレンダーでは、元の姿に戻っていることが判明し、『plus』では追加エンディングでその経緯が明らかになった。 さすがに年齢を気にする年になったがメルル曰く思っていたより若く見えるとのこと。 またこのエンディングのみ子供にされた時の記憶を持っているようで夢を見ていた感じだと話した。 現在ではPS3版でも追加エンディングが見られるようになっている。 因みにメルルは彼女が大人に戻った際、それまでの呼び方の習慣から最初は「ロロナちゃん」と呼んでしまい直している。 この流れは「新・ロロナ」でも見られる。 武器はロッド。 前作ではフラムを投げる範囲技であったが、今作ではうにによる単体攻撃となった。 HPは低いが、MPが非常に高くスキルも豊富。 回避率を上げたり自分が攻撃対象になる確率を下げたりするスキルなど、基本的に被弾率が低めである。 必殺技はとっておき3号。 魔法陣を展開し、ビームを発射する。 とどめ演出では、極太ビームへと変化する。 ミミ・ウリエ・フォン・シュヴァルツラング( Mimi Houlier Von Schwarzlank) 声 - ギルドの冒険者でトトリの親友。 20歳。 身長:159cm、A型。 トトリの後を追って、アールズ王国にやって来た。 普段は淑やかだが、相手への好意を露にするのが苦手でついついキツイ態度をとってしまう。 貴族としての矜持を持つ傍ら、冒険者を続けていたことで前作から精神的に大きく成熟している。 前作で見られた偉そうな発言はほぼ発さなくなり、どの人間に対しても前作のような猫被りはせず、普通に接する。 人に対しても「あんた」と呼んでいたものが「あなた」と呼ぶようになり、かなり落ち着いた人格になった。 アーランドでは、ジーノとコンビを組んでいた模様。 武器は槍。 相手の防御力を無視してダメージを与えるスキルが非常に強力。 反面、体力と防御力は低めであり、仲間になった段階ではメルルやトトリと同等である。 必殺技はエンゼルホルン。 槍を振るい、高速で相手を切り刻む。 とどめ演出では、相手の頭上からとどめの一撃を放つ。 ジーノ・クナープ( Jeeno Knab) 声 - トトリの幼馴染の青年。 20歳。 身長:170cm、B型。 世界一の冒険者を目指す青年。 戦闘力も高い。 トトリと離れてからは、ミミと組んでいたが、後に自身もアールズ王国にやって来る。 前作より体格も性格も著しい成長を遂げて大人になっているものの、常に強くなることと強敵と戦うことしか考えていない熱血ぶりを見せる。 武器は剣。 単体攻撃しか持たないが、相手と状況に応じて自分の能力を著しく強化させるスキルを持つ。 スキルの主属性は氷。 唯一、イベントをこなさないと最強武器と必殺技が習得できない。 必殺技はクロスブレイズ。 氷をまとった剣の上からさらに炎を燃やし、相手に連続攻撃を見舞う。 とどめ演出では、技名にあるように十字に切り裂き、最後に指を鳴らすと同時に爆発する。 ステルケンブルク・クラナッハ( Sterkenburg Cranach) 声 - アーランドの元騎士。 愛称:ステルク。 39歳。 身長:185cm、血液型:A型。 冒険者達の指導をしつつ、元国王・ジオを探している。 メルルの護衛を仰せつかったことで騎士としての血が再燃してしまい、年甲斐のない暴走を見せることがままある。 実はルーフェスとは似たもの同士であり、以前から鳩好きが高じて交流があったらしい。 ただし、気質的にロマンチストであるため、リアリストのルーフェスとは大抵口喧嘩になる。 鳩はオーソドックスに白派。 武器は大剣。 スピードは遅いが、高い攻撃力と鉄壁の防御力を誇る。 スキルの主属性は雷。 バランスがいいものの、最終的に器用貧乏になりやすい。 必殺技はガイアブレイク。 雷をまとった剣で相手に渾身の一撃を打ち込む。 とどめ演出は他キャラとは一線を画し、2回の斬撃で相手を宙に切り上げ、凄まじい雷で長大化した剣をふるって月諸共両断、途中で渾身の雄叫びをあげるカットインが挿まれる、という派手な演出となっている。 『無双OROCHI2 Ultimate』にコラボキャラクターとして出演が決定している。 エスティ・エアハルト( Estiy Erhard) 声 - アーランドの監査役にして、ステルクのお目付け役。 40歳。 身長:165cm、血液型:O型。 かつて諜報活動をしており、妹・フィリーにギルドを任せていた。 独身であり、完全に行き遅れてしまっていることを気にしながらも、真面目に仕事をしている。 元・事務職ながらジオについて回るために鍛えており、その動きは通常攻撃ですら残像が見えるほどである。 武器は二回攻撃+状態異常判定を発生させることができる双剣。 また、剣でありながら範囲攻撃でもある。 スキルはドロップ率アップ、防御力ダウン、状態異常確率アップなど、多彩な効果を持つ。 必殺技はラブリーシャドウ。 もはや姿を視認できないほどの速度で相手を切り刻む。 とどめ演出ではさらに手数が増え、とどめにナイフを投げつけて締める。 ルードヴィック・ジオバンニ・アーランド( Ludwig Giovanni Arland) 声 - アーランド元国王。 通称:ジオ。 60歳。 身長:172cm、血液型:B型。 大陸で最強の力を持つ騎士。 放浪癖があり、現在はアールズを拠点に活動している。 アールズ国王・デジエに共和制を提案した張本人。 武器は刀。 隙のないパラメータに加え、一定確率で連続行動可能なスキルを持つ強力なキャラクター。 同行者として加えられるのは二周目以降、条件を満たした場合のみ。 必殺技は極・アインツェル。 流れるような動きで一瞬で相手の懐に踏み込み、連続攻撃を見舞う。 とどめ演出では、相手を大きく突き飛ばした後、脅威の高速移動で背後に回って横薙ぎに一閃。 フアナ・オルシズ( Juana Olsys) 声 - アールズにある露店雑貨店「フアナ雑貨店」の店主。 17歳。 身長:160cm、血液型:B型。 さばさばした性格で、胸元から溢れんばかりの巨乳を持つ美少女。 メルルとは親しい。 メルル達の活躍を、新聞(かわら版)という形で広めている。 年齢はまだ若いが、言動が節々がおばさんくさいというよりおじさんくさい一面を持つ。 幽霊系モンスターの徘徊する採取場も平気で出入りする割には、幽霊が苦手でパメラとの初対面時は相当怯えていた。 その後は同業者として親しくしているものの、あるイベントで彼女が明確に障害物を通り抜ける姿を見せた際には再び怯えている。 武器は敵全体を攻撃するブーメラン。 スキルは攻撃効果が継続するものや、戦利品の質が向上するといったもの。 反面、一撃の威力は変わらないので戦闘能力は低めである。 DLC第一弾にて、アンロックキーを購入することで同行者として加えることが可能になった。 必殺技はブッコみパチキ。 4つのブーメランを投げまくり、攻撃する。 とどめ演出ではさらに巨大なブーメランを投げつけて止めを刺す。 ルーフェス・フォールケン( Rufes Falken) 声 - デジエに仕える執事で、メルルの家庭教師。 25歳。 身長:185cm、A型。 非常に有能で、国政のほとんどを行う。 杓子定規で冷静沈着。 メルルに正しく成長して欲しいがために厳しく接する。 表立って見せないものの、実は街道整備をメルルがこけないようにするために命じるなど過保護な面がある。 本人は隠したがっているようだが、実は甘党であり、上物のスイーツが手に入ったときは 話しかけたりするほどである。 個人依頼も大抵スイーツである。 また、鳩好きでもあるが、ステルクと違って夜にも隠れやすいというような理由で、黒い鳩を愛好している。 現実的に考えてステルクの騎士団設立を却下したりしたものの、本人としては騎士というものをすばらしく思っているなど、やはり根本的にはステルクと同質である。 また、ソフラの件もあってか錬金術師への信頼度は高く、アストリッドの錬金術施設建設にも応じたりしている。 武器は鞭。 ちなみに、ロープ状の長いものではなく、教鞭の類である。 相手のWTを押し戻したり、味方全体の素早さを高めるスキルを覚える。 DLC第一弾にて、アンロックキーを購入することで同行者として加えることが可能になった。 必殺技は情熱執事乱舞。 気合をこめた拳でひたすら相手を殴打する。 とどめ演出では、アッパーで相手を空高くかち上げて、星にする。 ( Pamela Ibis) 声 - 「パメラ屋さん」の店主。 外見年齢は、17歳。 身長:148cm(推定)、O型(推定)。 アールズ開拓のためにアーランドより派遣された人物の一人で、今作では幽霊の姿のままで登場。 肩書きは店主だが、生産はちむ任せなのでほぼいるだけの店員に近い。 武器は傘。 攻撃に対する耐性が高く、スキルによって戦闘不能になっても次のターンで復活することができる。 反面、HPとLPが低く、直接的な攻撃力には欠ける。 DLC第一弾にて、アンロックキーを購入することで同行者として加えることが可能になった。 必殺技はふぁんたずむ。 魔法陣から赤と青の動く鎧2体を呼び出し、攻撃する。 とどめ演出では、その2体が相手の中に入り込み、パメラの傘の一撃で爆発する。 城の関係者 [ ] デジエ・ホルストナ・アールズ( Dessie Horstna Arls) 声 - 現アールズ国王で、メルルの父親。 50歳半ば。 身長:168cm、B型。 国政は、ほとんど執事のルーフェスに任せているが、国民からの支持は高い。 一人娘であるメルルに対しては甘いところがある。 ジオとは旧友。 密かにフアナの新聞に詩を投稿しており、誤って本名で掲載されるという珍事も起きているが、特に話題には上っていない。 ソフラネイス・ユオ・アールズ 通称:ソフラ。 メルルの叔母にしてデジエの妹。 ジオやデジエ曰く、メルルによく似ているとのこと。 かつてジオとデジエとともに旅をした錬金術士。 ヴェルス火山を封じる戦いの際に命を落とした。 そのためメルルが錬金術をやることを決めた際、デジエは猛反対することになる。 ショップ経営者 [ ] ( Haggel Baldness) 声 - 「漢の武器屋」の店主。 53歳。 アールズ開拓のためにアーランドより派遣された人物の一人で、気さくな性格は相変わらず。 過去のシリーズ同様メルル達の武器や防具を作る事になる。 アストリッド・ゼクセス( Astrid Zxes) 声 - ロロナの師匠で、トトリの師匠の師匠にして恩人 、メルルの師匠の師匠のそのまた師匠にあたる自称偉大なる錬金術士。 外見は14年前と変わっていないが、実年齢40歳。 偉大なる錬金術士を自称しているだけに錬金術の腕前は相変わらず天才的でロロナを若返らせようと、自らを実験した為、ロロナと同じく外見が若返っており、ロロナを14歳の姿に戻すべくアールズのアトリエへと訪れる。 物語の中盤より、「トトリのアトリエ」のピルカ同様、希少なアイテムを販売するようになる。 その他 [ ] フィリー・エアハルト( Filly Erhard) 声 - アーラントのギルドの受付孃。 27歳。 身長:156cm、O型。 トトリと共にアールズ王国にやって来た。 前作では極度の人見知りだったが、現在は慣れている。 反面、妄想癖も以前より増し、男同士のものも平気。 ただし、威圧感を受けるルーフェスなどは苦手である。 又、ミミに対しても前作での性格が未だに心に残っているのか、見る度に悲鳴を上げている。 ペーター・リーツ( Peter Lietz) 声 - アールズ・アーランド間を走っている馬車の御者。 27歳。 アーランドから派遣された冒険者やショップ経営者を馬車で引き連れている。 アールズに来て早々、何やら企んでいる様子。 とあるエンディング条件に絡んでいるため、そのエンディングに到達するためには彼に話しかける必要がある。 作中で既婚者である事が発覚しており、前作の6年間で結婚したことになる。 ただ、岡村ディレクターによれば「(誰にも自慢はせず平気でアランヤ村から遠く離れてアールズに出向いてきている点より)前作でゾッコンだったツェツィ(トトリの姉)ではない」という事が注釈されている。 ホム( Hom) 声 - (男)、(女) ロロナの世話をするホムンクルス。 年齢不詳。 身長:142cm、血液型不詳。 作り手の命令には忠実に従い、錬金術も含めた様々な作業のサポートをこなす。 前々作では男女一方しか選べなかったが、本作では男女共に登場。 又前々作では作業が終了する度に再度命令を出す必要が有ったが、今作ではホムボードで「休息してもらう」のコマンドを選ばない限り無限に頼んだ品物の調合・採取を行うようになった。 調合は前々作と違い、材料が無くてもこなしてくれる。 調合レベルの上昇の概念は無くなった。 更に今作では二人登場する為、前々作より作業効率が増した。 メルルのことは「ピコマスター」と呼んでいるが、敬称なのかは不明。 なお、今作でちむと意思疎通ができることが判明した。 また、材料もやはりちむと同様のものであるようである。 アストリッドに頼むのかどうなのかは不明だが、ちむを増やす手段がある模様。 ちむ( Chim) 声 - 三瓶由布子(男)、谷井あすか(女) 前作「トトリのアトリエ」で、ロロナがホムを参考にトトリのために作ったホムンクルス。 ホムとは違い、既存のアイテムを完璧に複製する技術を持つ。 「ちむ」としか喋れないため知能が不明だったが、ホムとの会話を見る限り決して低くはない模様。 今作ではパメラ屋さんのお手伝いや、トトリのスキル発動時に登場する。 マスク・ド・G 声 - 大塚明夫 どこからともなく現われ、ピンチを救っていく謎のヒーロー…なのだが、どう頑張って見てもジオである。 服装もそのままで目元を隠すマスクをしているだけというバレバレの変装で前々作はロロナだけ正体に気づかなかったが、今作ではメルルやミミなどかなりの人物が同様にその正体に気づいていない。 とあるイベントで彼と本気で戦うことになるが、下準備を整えないと大陸最強の実力を存分に叩き込まれることになる。 脚注 [ ] []• レイティング変更歴あり。 詳しくはに参照• 『』No. 1206(1月26日号)、、2012年、11頁。 電撃オンライン 2013年4月18日. 2013年4月18日閲覧。 外伝的作品を除く• 492 2011. 14)、アスキー・メディアワークス pp. 2-9• 53-57• インタビュアー:. 毎日新聞デジタル.. の2013年5月1日時点におけるアーカイブ。 2011年7月25日閲覧。 2011年3月24日. 2012年3月16日閲覧。 2011年3月24日. 2012年3月16日閲覧。 2011年7月28日. 2011年7月28日閲覧。 2011年7月28日. 2011年7月28日閲覧。 2011年7月28日. 2011年7月28日閲覧。 編集部、2011、「メルル役の明坂聡美さんインタビュー」、『ゲーマガ』28巻5号(2011 5月号 通巻486号)、ソフトバンク・クリエイティブ pp. 16-17• 小説版ではアールズ王国の執政官を兼任している事が説明されている• トゥルーエンドでトトリの母を救ったため。 ただし本人は登場はしなかった• 、2011、「」、『電撃オンライン』(2011. 01)、アスキー・メディアワークス pp. 4 外部リンク [ ]• (日本語)• (日本語)• (日本語).

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ロロライナ・フリクセルとは (ロロライナフリクセルとは) [単語記事]

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錬金術によるアイテム作成を主題としたの13作目 であり、『アーランドの錬金術士』シリーズの3作目となる作品である。 前作までの要素に加えて、開拓が新たなテーマとして追加された :p. 物語は、前作の一年後、辺境の小国アールズ王国のメルル姫が、前作『』の主人公である錬金術士のトトリに弟子入りしたところから始まる。 メルル姫が錬金術を活用し、王国を発展させていく。 は、前2作と同様にが担当している。 また、前2作のシナリオは鈴木俊行が担当していたが、本作ではが担当した。 には追加要素を加えた用ソフト『 メルルのアトリエPlus 〜アーランドの錬金術士3〜』が発売され、後に追加要素の一部がPlayStation 3版にも適用されるようになった。 また、にはと用のソフトとして『 メルルのアトリエ 〜アーランドの錬金術士3〜 DX』とアーランドシリーズの『』『』を同時収録した『 アトリエ 〜アーランドの錬金術士1・2・3〜 DX』の発売が予定されている。 その後、版がに発売予定。 ゲームシステム [ ] 開拓と課題 [ ] 本作品では王国を発展させ、人口を増加させることがゲームシナリオの主要な目的になっている。 発展の状態は「開拓ポイント」と「王国ランク」で示され、「人口」は発展するにつれ増加していく。 プレイヤーがなすべきことは、開拓民の悩みなどが手紙の形でメルル姫へ届けられ、課題が設定されることで示される。 この課題を達成すると「開拓ポイント」を得ることができ、有利な効果を持つ施設を建てることもできる。 一定以上の「開拓ポイント」を獲得すると「王国ランク」が向上し、冒険の舞台も広がっていく。 課題にはいくつかの種類がある。 開拓民の悩みに答えるものでは、多くの場合、錬金術で指定されたアイテムを作成し指定の開拓地に届けることで達成できる。 アイテムが複数個要求される場合、追加の要件を満たすと必要数を減らすことができる。 この種の課題をこなしていくと、開拓地が発展しその地で入手できるアイテムが良いものになっていく。 開拓事業に関するものでは、新しい地域に進みモンスターを倒していくことで、開拓地候補となる土地を発見できる。 その他に、通常より強力なモンスターを退治するものや、特定のコマンドを所定の回数実行するといった記録、要素を持つものなどがある。 ラストボスの概念が再び廃止されており、強力なモンスターを必ずしも倒さねばならないという事は無い。 調合 [ ] 他のシリーズ作品同様、工房で調合(錬金術によるアイテム作成)が行える。 アイテム作成時には材料の持つ特性を、そのまま、または強化して引き継ぐことができる。 アイテムには種類ごとに入手・作成の難易度に応じたレベルが設定されており、より有用な特性を引き継ぐためには、より高レベルの材料が要求される。 その他に、個々のアイテムには効力の大きさを表す120点満点の品質評価、6段階のランク評価がされ、作成時に使用する材料によって同じ種類のアイテムでも全く異なる機能を持つことがある。 ゲーム期間 [ ] ゲームは5年の期間を一日単位ですすめていく。 3年後に一定の条件を満たせないか、5年の期間満了で、物語の進行状況に関わらずゲームが終了する。 また、3ヶ月毎にゲーム中の出来事が新聞という形でまとめられる。 その他 [ ] ゲームの舞台は、町や開拓地などが3次元モデルで表現されたフィールドと、王国の全体図を表しフィールド間の移動に使うワールドマップとから成り立っている。 フィールド間の移動にはゲーム内で数日かかる。 今作では移動中に敵と遭遇したり、コールやアイテムを拾うシステムは廃止となった。 フィールドでは、アイテムの材料を入手したり、戦闘したりできる。 戦闘する敵との遭遇にはが採用されている。 各キャラクターは, , LPのポイントを持つ。 LPはワールドマップの移動や戦闘での行動により減っていき、残量により戦闘でペナルティ・ボーナスがつく。 LPは町での回復や、食料となるアイテムの使用で回復できる。 今作ではHP以外の値が0になっても気絶はしなくなった。 依頼のシステムについては、前作までは調合品と採取物の両方が混合していたが、今作では通常依頼は採取物、フレンドクエストは調合品という風に分けられている。 また、前作では質の悪い品物を持っていくと、「仕事が雑だ」と評され報酬が減らされてしまったが、今作では質の悪い品物を持って行っても報酬は減らない。 更に期限も無期限となった為、前作までよりこなし易くなった。 代わりに報酬以外にアイテムが貰えるシステムは無くなった。 フレンドクエストも前作では調合を行った際に稀に仲間が訪れ、それを渡すと報酬は貰えず交友値のみが上昇する仕組みであったが、今作では通常の依頼同様酒場の受付で引き受けられる物になり、報酬と交友値の両方が上昇するようになった。 更に前作までとは違い、武器や防具の作成に使用するインゴットとクロースの納品依頼は無くなっている。 今作以降の新しいサブシステムとして「BGM変更」の機能が追加された。 これは、過去にリリースされたアトリエシリーズの曲の中から厳選されたBGMを任意に選んで変更出来るというもの。 初期状態ではアーランドシリーズの過去2作のBGMからごくごく一部が収録されているのみだが、追加コンテンツのダウンロードにより、選択出来る曲を増やす事が可能。 Plusでは「アーシャのアトリエ」、「エスカ&ロジーのアトリエ」のBGMも追加された。 今作は周回する際に「所持金」は引き継げなくなっている。 Plus版も当初はそのような仕様であったが、アップデートにより他作品同様引き継げるようになった。 評価 [ ] 『』のクロスレビューでは40点満点中35点を獲得した。 ゲームの主要素であるアイテム作成と材料の収集は中毒性が高いとされ、開拓も好評であった。 4人のレビュワーのうち2人がゲームシステムの快適さに言及し、残りの2人もゲームバランスとテンポがよく遊びやすい、飽きさせない丁寧な作りと評価した。 ゲーム中、イベントシーンが頻繁に挿入されることについては評価が別れた。 開発 [ ] ディレクターの岡村佳人によれば、本作品はアーランドの錬金術士の物語の完結編として企画され、大団円を迎えることを目指して開発が進められたという :p. 3部作の過去の登場人物も盛り込まれ、ゲームシステムもアトリエシリーズの集大成であることが意識された。 ただし最終的にはきちんとした完結とはならず、「いつものアトリエと同じような」形の結末に落ち着いてしまったとしており、機会があればとしつつも別の結末を描きたいとも語っている。 岸田は自分のペンネームに被ることもあって本作の主人公名、そしてその派生で決まるゲームタイトルに猛反対したが、ガスト側は問題なしとして聞き入れてもらえず、そのままゴーサインが出てしまったという。 また、ロロナ役の門脇はアフレコの際に「一カ所、『メルルちゃん』というところを『メルちゃん』と間違えた」とのこと。 発売後のレイティング変更 [ ] 本作品は出荷当初、により「A」(全年齢対象)としてされていたが、CEROに提出された審査資料(本編の映像)に不備があり、審査資料には含まれてはいなかったがゲーム本編には含まれていた映像に「A」区分として不相応な映像がものがあったとして、本作以降、レイティングが「B」(12歳以上対象)に引き上げられた。 ガストは懲戒処分を受け、再審査の期間中は本作品の出荷を一時的に停止した。 ただし販売自体は停止されず 、追加生産分以降での修正もパッケージやゲームディスク上に表記されたレイティングの変更(対象年齢の引き上げ)に留まり、ゲーム内容自体の修正は行われない。 レイティングの変更後は「セクシャル」のが追加された。 何のシーンが問題だったか具体的な発表は無いが、作中のグラフィックを担当した岸田メルは自身の上で、作中における登場人物の表現を引き合いに、男性キャラクターが裸身を晒す表現に問題があったという見解を示している。 ストーリー詳細 [ ] はじまり [ ] 物語の舞台は前作の物語終了時の1年後、総人口100人の辺境の小国、アールズ王国である。 この王国は5年後にアーランド共和国への併合が予定されており、その準備として、国をあげての開拓事業に取り組んでいる。 物語は国王デジエの一人娘、メルル姫がアーランドからやってきた錬金術士のトトリ(前作『トトリのアトリエ』の主人公)に弟子入りするところから始まる。 デジエ王は娘が錬金術士になることに反対し、王族の責務をはたせと迫るが、執事のルーフェスのとりなしにより条件付きで許容する。 その条件は、3年以内に王国の人口を3万人以上とすることにより、錬金術の研究と王族の責務が両立することを証明するというものであった。 ゲーム本編 [ ] ここからは、プレイヤーの手により物語を進めていく。 行動は自由であるが、3年後に条件をみたさないか5年経過で、物語の状況に関わらずゲーム終了となる。 物語の主要部は、「ゲームシステム」で説明したように、開拓民の手紙から課題が設定され、それに答えるという形で成り立っている。 ゲームを進めていくと、メルル姫の将来に関わるいくつかの出来事が起き、メルル姫の考えに影響していく。 また、何人かの登場人物には物語の本筋から独立した固有のエピソードがある。 登場人物 [ ] メルルリンス・レーデ・アールズ( Merurulince Rede Arls) - 本作の主人公。 通称:メルル。 15歳。 身長:155cm、O型。 アールズ王国の姫。 トトリとの出会いをきっかけに、彼女に押しかけて、錬金術を学び王国を発展させていく。 ロロナやトトリに比べ、明朗快活でお転婆かつ調子に乗りやすいが、姫という立場の割には庶民的で常識のある性格。 しかし、素直で何事にも一生懸命な所は2人と同じ。 最初は錬金術をやりたいという情熱だけで活動しているが、アールズを発展させていくにつれて徐々に王族としての愛国心を自覚している。 本人の希望により、周囲からは一貫して名前で呼ばれており ルーフェス除く 、逆に姫と呼ばれる事はあまり好んでいない様子。 その立場上、初めて出会った人物からは敬語を使われたり、彼女の身分を知らずにタメ口を聞いてしまったりした者からは当初は恐れられたりしているが、本人はその人物に普通に喋るよう促したり気にしないように言ったりしている。 必殺技は持たないものの、アイテム使用時にその威力を引き上げて再攻撃するパワーアイテムとさらに潜在能力を引き出して攻撃するポテンシャライズを使える。 アイテムの威力次第では無類の攻撃力を誇るが、他2人のアシストゲージが溜まっていないと使えない。 追加シナリオでは本来のロロナと出会えるようになり、アストリッドの発明でトトリとともに過去へ飛ばされる。 これが『新・ロロナのアトリエ はじまりの物語』に繋がる。 「ネルケと伝説の錬金術士たち」では、少女時代のロロナ、トトリや他の仲間達と共に登場。 ロロナやトトリの話を上手くまとめるしっかり者気質になっている。 同行者 [ ] ケイナ・スウェーヤ( Kaena Swaya) 声 - メルルに仕えるメイドで、彼女の幼馴染。 14歳。 身長:152cm、A型。 しっかり者で大人しい性格。 メルルとは非常に仲が良く姉妹のようだと言われるほどだが、いつも彼女に翻弄されている。 行く先々で幸運に恵まれる強運の持ち主。 彼女自身のみならず周囲の人物もその影響を受ける。 それは、空腹で材料も無く困っている所へフアナを介して食事が大量に届いたり、調合で悩んでいたトトリが急にアイデアを思い付くといった物から、曇っていた空が晴れるほどの超常的なレベルのものまで様々である。 メルルの行動が全て分かる程の洞察力で、メルルの行動の先を読んで色々用意するなどしている。 装備はカバンだが、直接攻撃に使うのはアシストアタック時のみ。 通常攻撃はデフォルトで睡眠効果が付与されている範囲攻撃「ねむりぐすり」。 初期スペックは低いが、潜在能力は全キャラ最高。 必殺技はプライドシスター。 かばんの中からやたら大きい薬ビンを取り出して相手に投げつける。 とどめ演出は薬ビンではなくハンマーを取り出して叩き潰す。 ライアス・フォールケン( Lias Falken) 声 - ルーフェスの弟で、城の門番。 メルルの幼馴染。 16歳。 身長:173cm、AB型。 兄を崇拝しており、彼の役に立ちたい、彼のようになりたいと思いながらもピンチに弱い自分の力に自信を持てずにいる。 なかなか素直に感情表現はしないが、仲間想い。 道を歩けば片っ端から狩人の罠に引っかかり、食べ物でをすればことごとくハズレを引くほど非常に運が悪い。 武器は地に衝撃を与える範囲攻撃が可能な。 相手の行動を遅らせるスキルやアシストアタックを持つ。 必殺技はフレイムランカー。 猛烈な勢いで相手を殴りまくり、最後には蹴り飛ばす。 とどめ演出では、その上で相手の上に飛び上がりとどめのパイルバンカーを叩き込む。 トトゥーリア・ヘルモルト( Totooria Helmold) 声 - 通称:トトリ。 19歳。 身長:150cm、A型。 アストリッドの勝手な理由で、急遽ロロナの代理としてアーランドから派遣された錬金術士。 本作では、メルルに錬金術を教える。 前作と比べると、成長しているためか若干落ちついた声になっており、本人は発言には注意しているらしいがたまにこぼれる辛辣な発言は相変わらずであんまりうまくいっていない。 天才肌のロロナの難解な教育で育ったことから彼女を反面教師にしているところがあり、非常にわかりやすい教え方でメルルを育てていく。 可愛いものに目が無い所は前回と同じで小さくなったロロナを可愛がっており、弟子のメルルとそのことで喧嘩をすることもしばしば。 武器は杖。 ただし、攻撃の際はクラフトによる範囲攻撃である。 また、2回目のアシストアタックはメルルの次の行動順に強制的に割り込む特殊効果を持つ。 必殺技はちむコールエンド。 2体のちむを呼び出し、3人で爆弾を投げつけて攻撃する。 とどめ演出では、呼び出す数が4体に増え、「ちむレンジャー」の名乗りとポーズを決めるようになる。 ロロライナ・フリクセル( Rororina Fryxell) 声 - 通称:ロロナ。 以前の作品からの時間経過から計算すると28歳だが外見年齢は8歳相当。 身長:123cm、O型。 トトリの錬金術の先生。 天然ボケ。 元はアールズに行くはずだったがロロナを永遠の14歳にしようと企むアストリッドに言葉巧みに騙され、彼女の若返り薬のせいで8歳まで肉体や精神が巻き戻っており、一部の人物についての記憶はあるが記憶も曖昧になっており、知人の呼称なども前々作と異なっている。 一人称はメルル達と出会った時のみ「わたし」、それ以外は「ロロナ」。 アストリッドが元に戻す薬を発明するまでメルルとトトリに預けられることになる。 この薬はただ若返らせるだけではなく、若返らせた年齢に固定する機能があるため、数年経過してもロロナは8歳のままである。 錬金術の技能は健在で、らくがきという形でメルルたちに新しいレシピを伝えることも。 エンディングによって小さいままの時もあればアストリッドの策略通り14歳の姿で登場するエンディングもある。 2012年度版のガストカレンダーでは、元の姿に戻っていることが判明し、『plus』では追加エンディングでその経緯が明らかになった。 さすがに年齢を気にする年になったがメルル曰く思っていたより若く見えるとのこと。 またこのエンディングのみ子供にされた時の記憶を持っているようで夢を見ていた感じだと話した。 現在ではPS3版でも追加エンディングが見られるようになっている。 因みにメルルは彼女が大人に戻った際、それまでの呼び方の習慣から最初は「ロロナちゃん」と呼んでしまい直している。 この流れは「新・ロロナ」でも見られる。 武器はロッド。 前作ではフラムを投げる範囲技であったが、今作ではうにによる単体攻撃となった。 HPは低いが、MPが非常に高くスキルも豊富。 回避率を上げたり自分が攻撃対象になる確率を下げたりするスキルなど、基本的に被弾率が低めである。 必殺技はとっておき3号。 魔法陣を展開し、ビームを発射する。 とどめ演出では、極太ビームへと変化する。 ミミ・ウリエ・フォン・シュヴァルツラング( Mimi Houlier Von Schwarzlank) 声 - ギルドの冒険者でトトリの親友。 20歳。 身長:159cm、A型。 トトリの後を追って、アールズ王国にやって来た。 普段は淑やかだが、相手への好意を露にするのが苦手でついついキツイ態度をとってしまう。 貴族としての矜持を持つ傍ら、冒険者を続けていたことで前作から精神的に大きく成熟している。 前作で見られた偉そうな発言はほぼ発さなくなり、どの人間に対しても前作のような猫被りはせず、普通に接する。 人に対しても「あんた」と呼んでいたものが「あなた」と呼ぶようになり、かなり落ち着いた人格になった。 アーランドでは、ジーノとコンビを組んでいた模様。 武器は槍。 相手の防御力を無視してダメージを与えるスキルが非常に強力。 反面、体力と防御力は低めであり、仲間になった段階ではメルルやトトリと同等である。 必殺技はエンゼルホルン。 槍を振るい、高速で相手を切り刻む。 とどめ演出では、相手の頭上からとどめの一撃を放つ。 ジーノ・クナープ( Jeeno Knab) 声 - トトリの幼馴染の青年。 20歳。 身長:170cm、B型。 世界一の冒険者を目指す青年。 戦闘力も高い。 トトリと離れてからは、ミミと組んでいたが、後に自身もアールズ王国にやって来る。 前作より体格も性格も著しい成長を遂げて大人になっているものの、常に強くなることと強敵と戦うことしか考えていない熱血ぶりを見せる。 武器は剣。 単体攻撃しか持たないが、相手と状況に応じて自分の能力を著しく強化させるスキルを持つ。 スキルの主属性は氷。 唯一、イベントをこなさないと最強武器と必殺技が習得できない。 必殺技はクロスブレイズ。 氷をまとった剣の上からさらに炎を燃やし、相手に連続攻撃を見舞う。 とどめ演出では、技名にあるように十字に切り裂き、最後に指を鳴らすと同時に爆発する。 ステルケンブルク・クラナッハ( Sterkenburg Cranach) 声 - アーランドの元騎士。 愛称:ステルク。 39歳。 身長:185cm、血液型:A型。 冒険者達の指導をしつつ、元国王・ジオを探している。 メルルの護衛を仰せつかったことで騎士としての血が再燃してしまい、年甲斐のない暴走を見せることがままある。 実はルーフェスとは似たもの同士であり、以前から鳩好きが高じて交流があったらしい。 ただし、気質的にロマンチストであるため、リアリストのルーフェスとは大抵口喧嘩になる。 鳩はオーソドックスに白派。 武器は大剣。 スピードは遅いが、高い攻撃力と鉄壁の防御力を誇る。 スキルの主属性は雷。 バランスがいいものの、最終的に器用貧乏になりやすい。 必殺技はガイアブレイク。 雷をまとった剣で相手に渾身の一撃を打ち込む。 とどめ演出は他キャラとは一線を画し、2回の斬撃で相手を宙に切り上げ、凄まじい雷で長大化した剣をふるって月諸共両断、途中で渾身の雄叫びをあげるカットインが挿まれる、という派手な演出となっている。 『無双OROCHI2 Ultimate』にコラボキャラクターとして出演が決定している。 エスティ・エアハルト( Estiy Erhard) 声 - アーランドの監査役にして、ステルクのお目付け役。 40歳。 身長:165cm、血液型:O型。 かつて諜報活動をしており、妹・フィリーにギルドを任せていた。 独身であり、完全に行き遅れてしまっていることを気にしながらも、真面目に仕事をしている。 元・事務職ながらジオについて回るために鍛えており、その動きは通常攻撃ですら残像が見えるほどである。 武器は二回攻撃+状態異常判定を発生させることができる双剣。 また、剣でありながら範囲攻撃でもある。 スキルはドロップ率アップ、防御力ダウン、状態異常確率アップなど、多彩な効果を持つ。 必殺技はラブリーシャドウ。 もはや姿を視認できないほどの速度で相手を切り刻む。 とどめ演出ではさらに手数が増え、とどめにナイフを投げつけて締める。 ルードヴィック・ジオバンニ・アーランド( Ludwig Giovanni Arland) 声 - アーランド元国王。 通称:ジオ。 60歳。 身長:172cm、血液型:B型。 大陸で最強の力を持つ騎士。 放浪癖があり、現在はアールズを拠点に活動している。 アールズ国王・デジエに共和制を提案した張本人。 武器は刀。 隙のないパラメータに加え、一定確率で連続行動可能なスキルを持つ強力なキャラクター。 同行者として加えられるのは二周目以降、条件を満たした場合のみ。 必殺技は極・アインツェル。 流れるような動きで一瞬で相手の懐に踏み込み、連続攻撃を見舞う。 とどめ演出では、相手を大きく突き飛ばした後、脅威の高速移動で背後に回って横薙ぎに一閃。 フアナ・オルシズ( Juana Olsys) 声 - アールズにある露店雑貨店「フアナ雑貨店」の店主。 17歳。 身長:160cm、血液型:B型。 さばさばした性格で、胸元から溢れんばかりの巨乳を持つ美少女。 メルルとは親しい。 メルル達の活躍を、新聞(かわら版)という形で広めている。 年齢はまだ若いが、言動が節々がおばさんくさいというよりおじさんくさい一面を持つ。 幽霊系モンスターの徘徊する採取場も平気で出入りする割には、幽霊が苦手でパメラとの初対面時は相当怯えていた。 その後は同業者として親しくしているものの、あるイベントで彼女が明確に障害物を通り抜ける姿を見せた際には再び怯えている。 武器は敵全体を攻撃するブーメラン。 スキルは攻撃効果が継続するものや、戦利品の質が向上するといったもの。 反面、一撃の威力は変わらないので戦闘能力は低めである。 DLC第一弾にて、アンロックキーを購入することで同行者として加えることが可能になった。 必殺技はブッコみパチキ。 4つのブーメランを投げまくり、攻撃する。 とどめ演出ではさらに巨大なブーメランを投げつけて止めを刺す。 ルーフェス・フォールケン( Rufes Falken) 声 - デジエに仕える執事で、メルルの家庭教師。 25歳。 身長:185cm、A型。 非常に有能で、国政のほとんどを行う。 杓子定規で冷静沈着。 メルルに正しく成長して欲しいがために厳しく接する。 表立って見せないものの、実は街道整備をメルルがこけないようにするために命じるなど過保護な面がある。 本人は隠したがっているようだが、実は甘党であり、上物のスイーツが手に入ったときは 話しかけたりするほどである。 個人依頼も大抵スイーツである。 また、鳩好きでもあるが、ステルクと違って夜にも隠れやすいというような理由で、黒い鳩を愛好している。 現実的に考えてステルクの騎士団設立を却下したりしたものの、本人としては騎士というものをすばらしく思っているなど、やはり根本的にはステルクと同質である。 また、ソフラの件もあってか錬金術師への信頼度は高く、アストリッドの錬金術施設建設にも応じたりしている。 武器は鞭。 ちなみに、ロープ状の長いものではなく、教鞭の類である。 相手のWTを押し戻したり、味方全体の素早さを高めるスキルを覚える。 DLC第一弾にて、アンロックキーを購入することで同行者として加えることが可能になった。 必殺技は情熱執事乱舞。 気合をこめた拳でひたすら相手を殴打する。 とどめ演出では、アッパーで相手を空高くかち上げて、星にする。 ( Pamela Ibis) 声 - 「パメラ屋さん」の店主。 外見年齢は、17歳。 身長:148cm(推定)、O型(推定)。 アールズ開拓のためにアーランドより派遣された人物の一人で、今作では幽霊の姿のままで登場。 肩書きは店主だが、生産はちむ任せなのでほぼいるだけの店員に近い。 武器は傘。 攻撃に対する耐性が高く、スキルによって戦闘不能になっても次のターンで復活することができる。 反面、HPとLPが低く、直接的な攻撃力には欠ける。 DLC第一弾にて、アンロックキーを購入することで同行者として加えることが可能になった。 必殺技はふぁんたずむ。 魔法陣から赤と青の動く鎧2体を呼び出し、攻撃する。 とどめ演出では、その2体が相手の中に入り込み、パメラの傘の一撃で爆発する。 城の関係者 [ ] デジエ・ホルストナ・アールズ( Dessie Horstna Arls) 声 - 現アールズ国王で、メルルの父親。 50歳半ば。 身長:168cm、B型。 国政は、ほとんど執事のルーフェスに任せているが、国民からの支持は高い。 一人娘であるメルルに対しては甘いところがある。 ジオとは旧友。 密かにフアナの新聞に詩を投稿しており、誤って本名で掲載されるという珍事も起きているが、特に話題には上っていない。 ソフラネイス・ユオ・アールズ 通称:ソフラ。 メルルの叔母にしてデジエの妹。 ジオやデジエ曰く、メルルによく似ているとのこと。 かつてジオとデジエとともに旅をした錬金術士。 ヴェルス火山を封じる戦いの際に命を落とした。 そのためメルルが錬金術をやることを決めた際、デジエは猛反対することになる。 ショップ経営者 [ ] ( Haggel Baldness) 声 - 「漢の武器屋」の店主。 53歳。 アールズ開拓のためにアーランドより派遣された人物の一人で、気さくな性格は相変わらず。 過去のシリーズ同様メルル達の武器や防具を作る事になる。 アストリッド・ゼクセス( Astrid Zxes) 声 - ロロナの師匠で、トトリの師匠の師匠にして恩人 、メルルの師匠の師匠のそのまた師匠にあたる自称偉大なる錬金術士。 外見は14年前と変わっていないが、実年齢40歳。 偉大なる錬金術士を自称しているだけに錬金術の腕前は相変わらず天才的でロロナを若返らせようと、自らを実験した為、ロロナと同じく外見が若返っており、ロロナを14歳の姿に戻すべくアールズのアトリエへと訪れる。 物語の中盤より、「トトリのアトリエ」のピルカ同様、希少なアイテムを販売するようになる。 その他 [ ] フィリー・エアハルト( Filly Erhard) 声 - アーラントのギルドの受付孃。 27歳。 身長:156cm、O型。 トトリと共にアールズ王国にやって来た。 前作では極度の人見知りだったが、現在は慣れている。 反面、妄想癖も以前より増し、男同士のものも平気。 ただし、威圧感を受けるルーフェスなどは苦手である。 又、ミミに対しても前作での性格が未だに心に残っているのか、見る度に悲鳴を上げている。 ペーター・リーツ( Peter Lietz) 声 - アールズ・アーランド間を走っている馬車の御者。 27歳。 アーランドから派遣された冒険者やショップ経営者を馬車で引き連れている。 アールズに来て早々、何やら企んでいる様子。 とあるエンディング条件に絡んでいるため、そのエンディングに到達するためには彼に話しかける必要がある。 作中で既婚者である事が発覚しており、前作の6年間で結婚したことになる。 ただ、岡村ディレクターによれば「(誰にも自慢はせず平気でアランヤ村から遠く離れてアールズに出向いてきている点より)前作でゾッコンだったツェツィ(トトリの姉)ではない」という事が注釈されている。 ホム( Hom) 声 - (男)、(女) ロロナの世話をするホムンクルス。 年齢不詳。 身長:142cm、血液型不詳。 作り手の命令には忠実に従い、錬金術も含めた様々な作業のサポートをこなす。 前々作では男女一方しか選べなかったが、本作では男女共に登場。 又前々作では作業が終了する度に再度命令を出す必要が有ったが、今作ではホムボードで「休息してもらう」のコマンドを選ばない限り無限に頼んだ品物の調合・採取を行うようになった。 調合は前々作と違い、材料が無くてもこなしてくれる。 調合レベルの上昇の概念は無くなった。 更に今作では二人登場する為、前々作より作業効率が増した。 メルルのことは「ピコマスター」と呼んでいるが、敬称なのかは不明。 なお、今作でちむと意思疎通ができることが判明した。 また、材料もやはりちむと同様のものであるようである。 アストリッドに頼むのかどうなのかは不明だが、ちむを増やす手段がある模様。 ちむ( Chim) 声 - 三瓶由布子(男)、谷井あすか(女) 前作「トトリのアトリエ」で、ロロナがホムを参考にトトリのために作ったホムンクルス。 ホムとは違い、既存のアイテムを完璧に複製する技術を持つ。 「ちむ」としか喋れないため知能が不明だったが、ホムとの会話を見る限り決して低くはない模様。 今作ではパメラ屋さんのお手伝いや、トトリのスキル発動時に登場する。 マスク・ド・G 声 - 大塚明夫 どこからともなく現われ、ピンチを救っていく謎のヒーロー…なのだが、どう頑張って見てもジオである。 服装もそのままで目元を隠すマスクをしているだけというバレバレの変装で前々作はロロナだけ正体に気づかなかったが、今作ではメルルやミミなどかなりの人物が同様にその正体に気づいていない。 とあるイベントで彼と本気で戦うことになるが、下準備を整えないと大陸最強の実力を存分に叩き込まれることになる。 脚注 [ ] []• レイティング変更歴あり。 詳しくはに参照• 『』No. 1206(1月26日号)、、2012年、11頁。 電撃オンライン 2013年4月18日. 2013年4月18日閲覧。 外伝的作品を除く• 492 2011. 14)、アスキー・メディアワークス pp. 2-9• 53-57• インタビュアー:. 毎日新聞デジタル.. の2013年5月1日時点におけるアーカイブ。 2011年7月25日閲覧。 2011年3月24日. 2012年3月16日閲覧。 2011年3月24日. 2012年3月16日閲覧。 2011年7月28日. 2011年7月28日閲覧。 2011年7月28日. 2011年7月28日閲覧。 2011年7月28日. 2011年7月28日閲覧。 編集部、2011、「メルル役の明坂聡美さんインタビュー」、『ゲーマガ』28巻5号(2011 5月号 通巻486号)、ソフトバンク・クリエイティブ pp. 16-17• 小説版ではアールズ王国の執政官を兼任している事が説明されている• トゥルーエンドでトトリの母を救ったため。 ただし本人は登場はしなかった• 、2011、「」、『電撃オンライン』(2011. 01)、アスキー・メディアワークス pp. 4 外部リンク [ ]• (日本語)• (日本語)• (日本語).

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メルルのアトリエDX攻略・1周目:王国ランクⅨ~各ED回収

メルル 恋ステ

アールズがアーランド共和国に入ってから、しばらく経った。 準備に時間をかけたことが幸いし、情勢に混乱もなく、落ち着いている。 アールズは昔とは見違えるほどの大都市になり、その上アールズが元から持つ、どこかのんびりとした空気はそのまま残されていた。 メルルが王宮にアトリエを構えてから、ステルクの仕事も区切りがついた。 いまや彼女の周りには多数の協力者がいるし、護衛にも事欠かない。 もちろん頼まれればいつでもついていくが、彼女の身辺を気にする頻度は、以前よりぐっと下がった。 そろそろアーランドに帰還する頃合かもしれない。 木々が茂り、爽やかな風を運ぶ並木通りを歩きながら、ステルクは考えていた。 今のところ、アールズに不安の種はない。 有事の際にはいつでも呼んでほしいと、ルーフェスにも伝えてある。 すべてに一段落がついたと感じたとき、ステルクの頭に浮かんだのは、アーランドの街並みだった。 離れて数年経つが、あの街はきっと相変わらず平和だろう。 いつになれば戻るのか、とクーデリアから度々せっつかれていることを思い出す。 つまり、ロロナをいつ連れて帰ってくるのか、という意味で。 ロロナが子供になったことは、クーデリアには伏せていた。 ギルドの仕事を投げ出してすっ飛んでくることが見えている。 ステルクがアーランドに帰還するとなれば、ロロナがいっしょに帰るか、それとも彼女自身の意思でアールズに残るのか、クーデリアに伝えることになる。 今のところ、どちらも憂鬱な仕事になりそうだった。 うにの木を通り過ぎ、メルルが使っていたアトリエの前に立つ。 今もトトリが借りていることになっているが、彼女もまた、王宮のメルルのアトリエにいることがほとんどだ。 鍵がかかったままのアトリエは、町外れという環境も相まって、どことなく寂しげに佇んでいた。 ステルクはアーランドへ帰還することを、誰にも告げていなかった。 エスティはなんとなく気づいているだろうし、彼女も戻るだろう。 ジオをなんとしても連れて帰るという大変な仕事は残っているが。 ルーフェスも察しているかもしれない。 ジーノは冒険者だから、別れ際に一言かければ十分だった。 そばにある岩に腰かけ、しばらく川の流れを眺めた。 日差しが注がれた水面に、光が散らばっている。 町外れにはあまり開発の手は伸びず、静かな景色を保っていた。 風の音だけ聞いていると、緩やかにまぶたが下りてくる。 ロロナはアーランドに戻らないだろう。 ふと頭に浮かんだ考えに、眠気が追い払われた。 今のロロナはメルルの手伝いや、パイショップ用のパイ作りで日々充実しているという。 あの姿でも、物事に全力で取り組む姿勢は、変わっていないらしい。 ロロナはメルルによくなついているし、アーランドのことを口に出さない。 ただ連れて帰ろうとしても、アールズへの未練の方が大きいだろう。 まして、子供のロロナを連れ帰ったところで、誰が面倒を見るというのか。 頭痛がした気がして、ステルクは眉間をほぐした。 アストリッドのことは、他人よりはある程度理解しているつもりだが、この仕打ちだけはどうにも納得がいかなかった。 元々の計画を聞いたときは、さらに驚いたが。 彼女があの姿になり、もうだいぶ経つ。 そろそろ戻す頃合だろう。 少なくともステルクだけはそう思う。 自分の意思もなく、時を止められたままでは、ロロナが歩んできた道そのものが、止まってしまう。 問題は、アストリッドが素直に薬を作るとは思えないところだった。 彼女が一度でも、ステルクの提案を受け入れたことがあっただろうか。 逆なら覚えきれないほどあるが。 「すーくん、どうしたの?」 間近に聞こえた声に、ステルクは反射的に身をこわばらせた。 「うわっ……き、君か」 ロロナが隣にちょこんと腰かけている。 まったく気がつかなかった失態に、ステルクは内心で落ち込んだ。 「今日は、メルル姫の手伝いはいいのか?」 「うん。 きょうは定休日なんだって」 メルルのアトリエの評判は他国にまで及んでいる、という話だった。 きっと、多忙を極めたメルルを見かねて、ルーフェスが無理やり休みを設けたのだろう。 「毎日がんばっているようだな。 みんな、君のことを褒めているぞ」 「えへへ、ロロナすごいもん」 最近のロロナは、ステルクの顔を怖がることもあまりなく、こうして見つけたら近づいてくることが増えた。 ロロナいわく、怒っていると怖い、らしいので、なるべく平常心を保っているのがいいのかもしれない。 すべての言葉を相手にしようとせず、返せるところだけ返せば、ロロナの扱いはそう難しいものではなかった。 とはいえ、とっさに興奮するとやはり怖い顔になるらしいが。 「ねえねえ、すーくん。 ロロナ、じぶんのアトリエほしいなぁ」 「……なに?」 自分の耳で聞いたことが信じられず、ステルクはぎこちなくロロナを見返した。 「メルルちゃんみたいに、いっぱいおしごとして、みんなにほめてもらうんだー」 「アトリエなら……あるじゃないか。 アーランドに」 「アーランド?」 知らない言葉のように、ロロナは言う。 ロロナがまともに覚えている言葉といえば、パイぐらいだとトトリが嘆いていたのを思い出す。 ステルクは少し首をひねり、言い回しを変えた。 「ここに来る前に、君がいた街だ。 アストリッドといっしょに、そこから来ただろう」 「それ、あっちゃんのおうちだよー」 「あそこは君のアトリエなんだ。 アストリッドも使っているかもしれないが」 ロロナはよくわからなさそうに、首を傾げている。 「じゃあ……ロロナ、アーランドにいく!」 「……え?」 「アーランドで、ロロナのアトリエするの。 ね、いいでしょ?」 「パイショップや、メルル姫の手伝いはどうするんだ?」 「おみせは、もうロロナじゃなくてもまわるよ。 メルルちゃんのおてつだいも、トトリちゃんがいればだいじょうぶ」 思いのほかちゃんとした答えが返ってきて、たじろいだ。 店を回すなんて言い方、誰に教えられたのか。 思ってもみない提案だったが、ロロナがアーランドに戻ること自体は、歓迎することだった。 アールズには錬金術士が集中している。 この偏りは、いずれ解消しなければいけないものだ。 「本当に、自分のアトリエに戻りたいんだな?」 「うん! ロロナに二言はありません!」 「誰にそんな言葉を教わった……まあいい。 それなら、君が帰れるように手配しよう」 「やったぁ。 ありがとう、すーくん」 機嫌の良いロロナを見ていると、こちらの気分もほぐれてくる。 それは、彼女が子供になる前からのことだった。 アーランドにあるロロナのアトリエも、このアトリエのように、主がいない寂しさをたたえているのかもしれない。 そんな思いが、近づくことを考えただけで憂鬱になる場所へ、ステルクを動かした。 職人通りの脇にある細い道を入ったところに、その店はある。 店外までかすかに漏れている薬草の匂いは、知らない人間を引き返させるにはうってつけだろう。 ステルクは軽くノックをして、中に入った。 店主は来客にも顔を上げず、椅子に座ったまま本を読んでいる。 「アストリッド。 用がある」 「私はないから、帰っていいぞ」 「……まじめに聞け」 アストリッドは面倒そうに顔を上げた。 「まじめとはなんだ? お前に飛びついて、来てくれてありがとうステルケンブルクさーんとでも言えばいいのか?」 「もういい、そのままでいいから聞いてくれ」 冒頭で体力を使い果たすわけにはいかなかった。 「ロロナ君を元に戻してくれ」 嫌だと即答されるかと思ったが、アストリッドは意外にもすぐ答えなかった。 本を閉じて、こちらを向き、爽やかに笑う。 「奇遇だな、ステルケンブルク。 私もそろそろ飽きてきたところだ」 「……その言い方はないだろう」 そういう口調でしか物が言えないのはわかるが、冗談だとしても、アストリッドらしくない言い回しだった。 アストリッドはそれを無視して、話を続けた。 「しかし、頼りの綱だった弟子2号と3号はアトリエ勤めだしなぁ……」 「お前の手で調合できるだろう?」 「実を言えば、理論はすべて完成している。 さすが天才、さすが私ということだ」 「だったら早く作ればいいだろう」 「いかに天才的手腕を用いようと、材料がなければどうにもならん」 おおげさに手を上げて、アストリッドは言った。 アストリッドがすぐそろえられないとは、よほど貴重な材料なのだろう。 アストリッドはいかにも芝居がかった表情で、ちらちらとこちらを見てくる。 「ああ、あとは材料さえそろえば、ロロナを元に戻してやることも可能なんだがなぁ……」 「……つまり、材料を集めてこいと?」 「そんなことはまったく口にしていないが、お前がそのつもりなら、あえてその善意を受け取ってやろう」 偉そうに言うと、アストリッドはメモを投げてきた。 ざっと眺めると、かなりの種類が書いてある。 ステルクは一読し、顔を上げた。 「……まったくわからないんだが」 採取には付き合っているが、それがどういう材料かまでは、詳しくは知らない。 錬金術士の領分など、さっぱりだった。 「だろうな。 ということで、どの魔物がどれを所持しているかが書かれたメモだ」 丸めたメモが追加で投げられてくる。 「魔物?」 「魔物が所持している材料は、おおむね新鮮で調合に適している。 特に高度な調合では、材料自体の品質も重要だからな」 メモは、アストリッドの性格を考えると信じられないほど丁寧だった。 魔物がどこにいるか、何を持っているか、その材料の品質の見極め方まで書いてある。 錬金術士が見れば、どよめくような内容だ。 「私は基礎調合を進めておく。 お前はとにかく上から順番に集めて、その都度渡しに来い。 次の材料投下まで、あと3日というところだ。 完成するまで材料投入のペースを保てれば、薬が完成するだろう」 つまり、一度でもそのペースを保てなければ、調合に失敗するということだった。 厳しいように見えるが、とにかくやってみる他はない。 「材料を一度に集めてからでは、品質の劣化が気になるからな。 普通の調合ならともかく、これだとダメだ。 万全を期す必要がある」 「ずいぶん高度な内容なんだな……」 その割に、しでかしたことは高尚とかけ離れているが。 ステルクはじっとメモを見つめて、疑わしげに言った。 「本当に、材料さえ集まれば元の姿に戻るんだな?」 「くどいぞ、ステルケンブルク。 私を信用できないのか?」 「よく平然と言えるものだな……」 その面の厚さが羨ましいときが、たまにある。 アストリッドはメガネの縁を指で押し上げた。 「いい材料をそろえ、腕のいい錬金術士を用意する。 体調は万全、手順は確認済み。 さて、その調合は成功するか?」 「……するだろう、普通は」 「そう、普通ならば成功だ。 火山が噴火して国が飲まれでもしない限り。 あるいはやかましく歩き回る木が、気まぐれにアールズに突っ込んでこないかぎりな」 火山の噴火の原因であるエアトシャッターは倒されたし、エントの木も既に移動を止めている。 つまり、まず成功するということだろう。 なんにせよ、ロロナを元に戻すためには、アストリッドの指示に従うしかない。 最後にすがるには、タチの悪い相手だが。 分が悪かろうが、挑むしかない。 絵本の騎士だって、そうしてきただろう。 「では、行ってくる。 頼むから、ちゃんと調合をしていてくれよ」 「あんまり熱心に言われると、やる気がなくなってくるな。 さっさと行け」 どこまで性格が捻じ曲がっているのか。 余計なことを口走る前に、ステルクは店を出る。 外の世界はいつも通りだったが、わずかな前進を感じていた。 酒場に入ると、ステルクは真っ先に隅の席に陣取った。 アストリッドから渡されたメモと、アールズ近辺の地図をテーブルに広げる。 効率良く採取を進めるために、スケジュールを組む必要があった。 加えて、魔物の生態も考慮に入れなければいけない。 朝その地に着いたとしても、夜に活動する魔物であれば、その分時間を空費してしまうだけだ。 幸いにも、メモに書かれた魔物とは、一通り戦った経験があった。 戦った時期や時間帯、相手の手管を思い出す。 ややあって、だいたいのスケジュールは完成した。 材料はひとりで集めるのだから、今夜には出発した方が良さそうだ。 アールズもすっかり街道が整備され、宿も整えられているので、道中の休む場所には事欠かない。 ある程度は順調に進むだろう。 「何を真剣に見てるの?」 向かいの椅子に、エスティが音もなく座り込んだ。 目を上げると、飲み物のグラスを片手に持っている。 「アストリッドに頼まれた材料を取りに行ってきます」 「アストリッドさん? 弟子入りでもしたわけ?」 「違います。 ……ロロナ君を元の姿に戻す薬のためです」 話半分だったエスティの目が、いっきに真剣みを帯びた。 事情を話して欲しいと言われ、やむなく経緯を話す。 本当は、すぐにでも仮眠を取りたかったのだが。 グラスを揺らして、エスティは一息に飲み干した。 「ロロナちゃんがアトリエに戻りたがってる、か」 「相変わらず、記憶は曖昧のようですが」 「ていうか、なんですぐ私に話さないのよ。 材料集めなら分担したほうが効率いいでしょ」 「……手伝ってもらえるんですか?」 エスティは心外だという顔で、グラスをテーブルに置いた。 「あのね、ロロナちゃんはステルクくんだけの知り合いじゃないのよ」 「す、すみません」 じろりと睨まれる。 何年経っても頭が上がらない先輩だった。 エスティは地図を見下ろし、ステルクのスケジュールをチェックする。 「ヴェルス山の方は私でなんとかなるわ。 機動力なら、ステルクくんに負けないしね」 「そうしてもらえると助かります」 ステルクが向かう東側は広範囲だが、北側をエスティが請け負ってくれるなら、だいぶ時間にも余裕ができる。 「他にも声かけたら? 人手は多い方がいいでしょ」 「ジーノは冒険に出ていますし、トトリ君達はアトリエの操業に忙しいでしょう。 無理に巻き込む必要はありません」 「……そうかしらね。 ま、やるだけやるわよ。 私はさっそく出るわ」 「よろしくお願いします、先輩」 エスティは軽く手を振ると、次には酒場のドアから外にすり抜けていた。 変更したスケジュールを抱えて、アストリッドを訪ねる。 協力者が増えることは織り込み済みだったらしく、材料の投入ペースに問題ないか、確認できた。 思いがけない余裕が生まれ、明日の朝にアールズを出れば間に合いそうだった。 今日は早めに休もうと歩いていると、城から出てきたメルルを見つける。 「ステルクさん! なんだか久しぶりですね」 「これはメルル姫。 アトリエの評判は良さそうですね」 「もう姫じゃないですってば」 アーランドとの合併の式典から何度となくしたやり取りだが、お互い、無理に呼び名を改める必要がないことは知っていた。 「毎日フル稼働で忙しいですけど、でも楽しいです。 トトリ先生や、みんなに手伝ってもらってますから」 メルルの姿は、昔のロロナとよく似ていた。 ロロナもアストリッドがアトリエを離れてから、周囲の人と協力して仕事をしていたものだった。 あの頃はまだ素直で、人を思いやる優しさを持っていて、人の忠告もちゃんと聞いていたのだが。 頼りなさと引き換えに、彼女は突拍子もないことをしでかす性格になっていった。 大本は変わらないのだが、そういうところが目立つようになってきた。 会えば何かしら口論する関係は、その頃からだったかもしれない。 別にケンカをしたいわけではなく、ごく普通に話せればそれで良かったのだが。 今はわかる。 あの頃のロロナは初めての弟子を取り、自分の錬金術の新たな可能性を模索していたのだろうと。 人に言われるからでなく、自分で望んだ錬金術を創りだそうとしていたのだ。 ステルクがロロナと口論するときは、必ず昔のロロナが引き合いに出された。 誰かに頼らなくてはいけない彼女に頼られていたという、小さな誇りを、後生大事に抱え込んでいた。 もっとロロナの行こうとする道を、応援してやれば良かった。 間違えたり危ない目に遭いそうなら口を出すだけで良かった。 昔と比べるばかりで、今の前進を引き留めるようなことばかり言っていた。 ロロナが元に戻ったら、きちんとそれを謝ろうと思った。 怪訝に思える道でも、彼女が決めたことなら、素直に応援しようと。 「メルル姫。 私は近々、アーランドに戻ろうと思います」 「え! そうなんですか……?」 「長いこと空けてしまいましたので。 また、ここに戻る日もあるでしょうが……」 アールズの平和が続くなら、当分、会うことはないだろう。 メルルは言葉少なに聞いていたが、ふと顔を上げた。 「ステルクさん。 今まで力を貸してくれて、ありがとうございました」 「私の力など、微力に過ぎません。 すべてはメルル姫の努力の結果です」 「そんなことないですよ。 ステルクさんより頼りになる騎士様なんて、どこにもいないと思います」 世辞だとしても、嬉しかった。 王冠を外してからも、メルルの堂々とした立ち居振る舞いは、王族然としている。 それでいて、どこか人を明るくさせる雰囲気もそのままだった。 「帰るときは、声をかけてくださいね。 みんなでお見送りしますから」 「わかりました。 お心遣い、ありがとうございます」 結局、ロロナのことは話さないまま、メルルと別れた。 時期が来れば話せばいいと、今は目標に集中することにした。 翌日は日の出を待って出発した。 まずは日中に活動している魔物から、狙いを絞ることにする。 街道が整備されているため、比較的安全な旅だった。 魔物を倒しても、必ず目当ての素材が出るとは限らない。 何体を相手にするかわからないので、体力はできるだけ温存する。 もうじき、ロロナが元に戻るという期待感が、ステルクの足取りを確かなものにしていた。 その期待は、ロロナ自身についてだけではない。 彼女と同時に止まった自分の時間もまた、動き出そうとする兆候だった。 アストリッドは釜の中に一通りの材料を入れて、さらに特製の液体をふりかけた。 振動していた釜の動きがだんだんと鈍くなり、やがてぴたりと止まる。 釜の中身は凍ったように静止し、指で触れても硬質な感触が返ってくるだけだった。 釜の中の時間は完全に凍結しており、アストリッドが作った薬品を入れない限り、決して動き出さない。 次の材料が来たら凍結を解除し、そこからまた調合を進める。 火山に飲まれようと、巨大な木に踏まれようと、調合の邪魔はさせない。 アストリッドの性格が生み出した調合方法だった。 閉めきっているはずの店の扉が叩かれた。 閉店の看板に気がつき帰るだろう、と思っていると、扉がガタガタと音を立てる。 こんな店に無謀な泥棒が入るわけがない。 アストリッドはドアを壊される前に、自ら開けた。 請求書をエスティに突きつけてもいいが、この男が痛くもかゆくもなければ意味がない。 ドアの前に、ジオが立っていた。 「邪魔するぞ」 「邪魔だ。 帰れ」 すばやくドアを閉めるが、ジオは指一本でそれを止めてきた。 両手に力を込めるが、びくともしない。 アストリッドは1秒で諦めて、勢いよくドアを開けた。 壁に跳ね返って、騒々しい音を立てる。 「……いきなり追い返さなくてもいいじゃないか」 「なぜわざわざ、貴様の顔を見るという苦行に自分を放り込まねばいかんのだ?」 「相変わらず嫌われてるな……」 「どこに私に好かれる要素があるというのか、教えて欲しいぐらいだ」 無駄な時間だった。 アストリッドは椅子に腰かけ、本を取り出す。 ちょうど調合を中断したところでよかった。 が、そもそもそれをうかがっていたのだろう。 そのぐらいのことを、ジオという男は平気でする。 ジオは店内に足を踏み入れた。 いつか、彼が老衰で剣を思うように振るえなくなる様を見るのを、アストリッドはひそかに楽しみにしているのだが。 横目で見ただけで、その日は当分先だと確信し、嘆息した。 「本題に入ろう。 ロロナ君は元に戻りそうかね?」 どこから話がもれたのか。 恐らく、エスティあたりだろう。 「暇な騎士が奔走しているところだ」 「魔女の尖兵となって、か……あいつも変わったな」 「こんな善良な人間を捕まえて魔女とは、偏見も甚だしいな」 さっさと用件に入るかと思ったが、ジオはなかなか切り出さなかった。 アストリッドはすぐさま苛立ちを顔に出す。 「で、何の用だ」 「……うむ、まあ、私が言っても君は聞かないだろうとは思うんだが」 「そうだな。 貴様が私のためにできるのは、今すぐここから立ち去ることだけだ」 「だから、そうケンカ腰にならないでくれ。 ステルクの小言を聞いてるような気分だ」 よりにもよって、ステルクと同一視されるとは。 アストリッドは不快さを隠さず、乱暴に本を閉じた。 「ロロナ君が元に戻っても、君から離れたりはしないだろう」 ジオはそう言って、言葉を切った。 それきり場は沈黙した。 しばらく待つ。 が、何も変わらない。 アストリッドの脳裏に、ある予感がひらめく。 あまりに荒唐無稽なひらめきだと、慌てて消そうとする。 しかし、やはりジオにぶつけた。 「……それだけか?」 「む、まあな」 あんまりな答えに、久しぶりに頭を抱えた。 こんな男、すぐに追い出せば良かった。 「暇人も極まると、裏があるのかと勘ぐりたくなるな……」 「君が思っているよりは働いてるんだぞ」 「知ったことか、帰れ」 「とか言って、本当は寂しいのだろう?」 アストリッドは一呼吸を置いた。 その間に、指に触れた小型テラフラムを投げつけるという判断を消した。 「この辺り一帯に爆弾をばらまいて、修繕費の請求をアーランドに送りつけられたくなければ、今すぐ私の前から去れ」 「……さすが、嫌がらせの手腕にかけては一流だな。 わかったわかった、今日は帰ろう」 爆弾を投げる用意があることを悟ると、ジオは片手を上げて理解を示した。 「最後にひとつだけ聞いていいか。 いや、もう聞くことにしよう」 「勝手に人の工房で呼吸するな」 「無茶を言わんでくれ。 ロロナ君を戻す薬の材料集め、私も手伝っていいだろうか?」 間髪入れずにアストリッドは答えた。 「貴様の関与が判明したと同時に、薬はレシピごと抹消する。 関係者各位に伝えておけ」 「……そうくると思ったよ。 ではな」 スイッチを押すと同時にうにが降ってくる仕掛けをなんなくかわして、ジオは出て行った。 苛立ちながらアストリッドが釜に向き直ると、窓の外から、気まずそうにエスティが手を振っているのが見えた。 「……材料第一陣でーす。 って言って、入っても平気な感じ?」 「衝動的に釜を引っくり返すという、原始的な行為に出る前に、持ってきてもらいたいものだな」 ひとつ咳払いした後のアストリッドは、普段の表情を取り戻していた。 エスティの協力もあり、材料は順調に集まった。 アストリッドの話によれば、調合はほぼ8割方完成しているそうだ。 リストも折り返しを過ぎ、ついに残りひとつになった。 最後のひとつは、ステルクが名前も聞いたことがない材料だった。 「これが最後の材料である理由は、最終工程に必要だからというだけではない」 分厚い図鑑を持ち出して、アストリッドは表紙の埃を払った。 読み方もわからない古ぼけた文字が並んでいる。 「深淵の魂というものだ。 高位の悪魔しか落とさない」 絵を見ているだけで、奇妙な不安を覚える物体だった。 絵そのものが歪んでいるような気がする。 「悪魔か……アールズ地方にいるのか?」 「無論、いるとも。 私もかつて行ったことのある迷宮だ」 アストリッドに促されて、アールズ地方の地図を出す。 モディス旧跡よりさらに東の地点に、アストリッドは印を書き加えた。 「無限回廊といわれる場所だ。 名前の通り、延々と道が続く、薄暗い迷宮だ」 「オルトガラクセンのようなものか」 「あそことはやや趣が違うのだがな。 闇の力が濃い場所だから、悪魔はほぼ確実に巣食っている。 ただ、どいつが落とすかまでは明言しがたい」 話だけでも、そこがかなりの注意を必要とする場所だとわかった。 どの敵が落とすのかわからないとなれば、片っ端から倒していくしかない。 アストリッドは持ち帰った材料を無造作に釜に入れると、きっちり3回だけ混ぜた。 釜の変化を待つことなく、何か液体を振りかける。 「調合の詰めに入る。 材料はより早く届いた方が確実だ」 「わかっている」 場所が分かれば後は問題ない。 武器の手入れも欠かさず行っているし、モディス旧跡が近くにあるなら、補給も楽に済みそうだ。 店を出ようとしたステルクの背中に、声がかかった。 「私としては、深淵の魂と引き換えにお前が力尽きるという展開が望ましいな」 「……望むな。 期待に添えなくて悪いが、普通に帰ってくるぞ」 「つまらないやつだな。 ま、昔からか」 その声に何かを感じて、ステルクは振り返った。 アストリッドはこちらに背を向けたまま、釜に視線を落としている。 気のせいだと思い直し、ステルクは外に出た。 店を出ると、武器屋の前にジーノが立っていた。 「あ、師匠。 どっか行くんですか?」 店主が外出中なのだろう。 ドアに寄りかかって、暇そうに足をぶらつかせている。 「東の迷宮に行く用事があってな。 準備が出来次第、発つつもりだ」 「迷宮!? そんな面白そうなとこがあったのか……俺も行く行く!」 「……あのな、遊びではないんだぞ。 危険な怪物を相手にするんだ」 止めるつもりだったのだが、ジーノはきらきらと目を輝かせた。 「危険な怪物……! よっしゃ、ますます燃えてきた!」 火に油を注いだだけだった。 結局、調子に乗らないことを約束させて、連れて行くことにする。 今のジーノなら、戦力としては申し分ない。 「ただ倒すだけでは意味がないぞ。 怪物の持っている材料が必要だからな」 「ふーん、材料か。 だったら、トトリも連れてった方がいいな」 「彼女も忙しいだろう」 「トトリにとっても、自分の先生のことなんだろ。 それに師匠、錬金術っぽい材料なんて、わかるんですか?」 そこはステルクも懸念していたところだった。 何せ肉とか骨ではない。 魂などという名がつく、ひどく曖昧なものだ。 「まあ、わからないかもな」 「ですよねー。 つーことで、今から聞いてきます。 後で酒場で合流ってことで!」 ジーノは片手を上げて、さっさと駆け出していた。 一度決めたらすぐに行動に移すのはいいが、その考えの浅さで痛い目を見やしないか、師としては冷や冷やさせられる。 とはいえ、あの有り余っている行動力が、ときどき羨ましくもなるのだが。 酒場のドアを開ける前に、騒がしい足音が聞こえてきた。 振り向くと、ジーノがトトリを連れてこちらに来ている。 なぜかトトリの手を引っ張り、猛烈な勢いで走ってきた。 「師匠、トトリ確保しました!」 「ちょ、な、なんなの……なんで、いきなり、走らされてるの……!」 息ひとつ乱れていないジーノとは対照的に、トトリは途切れ途切れに抗議をしている。 「こら、誰が無理やり連れて来いと言った」 「無理やりじゃないですよ。 ちょっと来いって言ったら、うだうだ言ってるから、引っつかんできただけですって」 「それが無理やりだってば……!」 ジーノの手を払って、トトリは軽く拳で小突いた。 「って、なんでステルクさんもいるんですか?」 「……本当に何も言わずに連れてきたんだな、お前」 「三人で冒険に出るなんて久々だから、つい張り切っちゃって」 「いや、わたしまだ、いいとも何とも言ってないし……」 まったく事態を把握できていないトトリに詫びを言って、ひとまず酒場で話すことにした。 事情を話すと、甘いベリーのジュースをすすったトトリの表情が、次第に引き締まった。 「ロロナ先生を元の姿に、ですか」 「ああ」 話してから、トトリは反対するような予感がした。 メルルのアトリエで過ごす日々は、トトリ自身が選んだものでもある。 弟子と師と共にアトリエを盛りたてていける現状は、彼女にとって十分満足できるもののはずだった。 「わかりました。 わたしもお手伝いします」 すんなりと了承され、用意していた説得が霧散する。 「いいのか?」 「……ステルクさんの言いたいことは、なんとなくわかります。 でもやっぱり、ロロナ先生はひとりの錬金術士だから。 道は、自分で決めないといけないものだって思います」 ステルクは頷いた。 元の姿に戻った上で、メルルのアトリエを手伝う選択をするなら、それは仕方ないと思っていた。 それに元の姿に戻れば、今度はアーランドに行くという発言を忘れているかもしれない。 どちらにせよ、ロロナが元の姿に戻ることで一区切りがつく。 トトリとも見解が一致した。 「そうとなれば、色々準備が必要なので……3日ぐらい待ってもらってもいいですか?」 「3日で済むなら、ありがたい。 君にしかできないことがたくさんあるのだから、準備には十分時間をかけてほしい」 「ステルクさんに頼ってもらえるなんて、不思議な感じですね」 トトリが冒険者として活動していたときも、何度も世話になっている。 だが彼女の中には、何かをしてあげたということよりも、ステルクに護衛をしてもらったという印象が根強いのだろう。 「それじゃ、俺も出発まで鍛錬するか」 「お前は、今引き受けている依頼がちゃんと片付いてるか、確認しておけ」 「そんな忘れっぽくないですって……あれ? そういや鉱山の魔物退治って終らせてたっけな」 「ジーノくん、お仕事はちゃんと報告まで終らせないとダメだよ」 トトリに注意されて、ジーノは適当に頷いた。 かつては剣を教え、背に守っていた二人が、協力者として同じテーブルについている。 ステルクは不思議な心地だった。 同時に、流れた年数の長さを思い知ったような気がした。 ロロナはきっと、元の姿に戻るに違いない。 今、ようやくそれが実感できた気がした。 同時に、彼女が戻れば、嫌でも何かが変わるような気がした。 荷物を背負って外門に向かう。 まだ時間が早いこともあって、ステルクは町外れのアトリエに立ち寄った。 アトリエの雰囲気は、多くの記憶と結びついている。 アーランドの石畳の感触、街の賑やかさを、なぜか思い出した。 活気溢れるアールズの景色ではなく、持ち主のいない静かなアトリエによって。 しばらく佇んでいると、軽い足音が聞こえてきた。 ロロナがステルクの姿を見つけて、足を速めようとしたが、目の前の石につまずく。 急いで手を伸ばして、なんとか支えた。 「ちゃんと足元に注意しないと、危ないだろう」 「えへへ、ごめんなさーい」 絶対にまた同じ失敗を繰り返しそうだったが、追い詰めても泣かれるだけなので、黙って地面に立たせた。 「すーくん、おでかけ?」 肩にかけている荷物を眺めて、ロロナが言った。 「そうだ」 「ロロナもいく!」 「ダメだ」 「なんで? ロロナだけなかまはずれ、さびしいよー」 むしろ当事者なのだが、そんなことを言っても仕方がない。 しゃがんで目線を合わせ、ロロナの頭に手を置く。 「君を危険な目に遭わせたくない。 すぐ戻ってくるから、平気だ」 「……ほんと?」 「ああ。 君との約束を破ったことはないだろう? ……恐らく」 ロロナは元気よく頷くと、小指を出した。 「じゃあ、ゆびきりね。 うそついたら、テラフラムのーます!」 「そんな恐ろしいものを飲ませるんじゃない!」 なんとか、うにまで条件を下げさせてから、小さな指に触れた。 「いってらっしゃい、すーくん」 「ああ。 君もちゃんと手伝いをするんだぞ」 「はーい」 ロロナはアトリエ横のうにを、せっせと拾い始めた。 振り返ると、こちらに気がついて大きく手を振ってくる。 軽く手を上げて、外門へ向かった。 外門にはまだ、誰も来ていなかった。 あと数分で待ち合わせの時間になる。 「ステルクさん、お待たせしました」 小さめのポーチをかけただけの姿で、トトリが現れた。 とはいえそのポーチはアトリエと繋がっていて、好きなだけ物が出せるらしいが。 おかげでこちらの荷物も少なく済むのは、ありがたい。 「やっぱりジーノくんは最後ですね」 「まったく、困ったやつだな」 しばらく話しながら待っていると、駆け足が聞こえてきた。 「いやー、ごめんごめん。 依頼の報告するの忘れてて」 「だから言ったのにー」 「でも、ちゃんと終らせたぜ」 「当たり前だ」 三人そろったところで、歩き始めた。 隊列は特に決めていないが、自然と前後に分かれた。 もちろん、ジーノが先頭だった。 「なんだか、この三人でいっしょに冒険するの久しぶりですね」 「楽しみだなぁ、強い敵。 楽しみだな……!」 ジーノは先頭で、嬉しそうに呟いている。 横のトトリが微笑ましそうに笑った。 「ほんと、ジーノくん楽しそう」 「……趣旨は忘れないでくれよ」 「わかってますって!」 勢いよく返事をされると、逆に不安になるのだった。 モディス旧跡からさらに東に向かう。 ここからは未開の土地で、景色はますます人里離れた美しさを見せるようになる。 そして、危険な魔物が自由に歩き回っていた。 だが注意をしていれば、三人にとって特に危ういこともない。 ほどなくして、無限回廊と呼ばれる場所の入り口を見つける。 中は小さな洞窟のようだが、祭壇のようなものがあった。 祭壇に本が置かれている。 開かれたその本から、不穏な気配が染みだしている。 思わず三人で顔を見合わせた。 意外にも、最初に動いたのはトトリだった。 「よいしょっと……だいじょうぶそうですね。 ここから入れそう」 トトリに手招きされ、近づく。 魔力で別の空間に繋がれているらしい。 体が持ち上がる感覚がした。 「おお、冒険の雰囲気出てきたな!」 「はしゃぐんじゃない、まったく……」 入り口の小ささから一転して、中は恐ろしく広かった。 暗がりの中に、細い道が続いている。 朽ちかけた道のところどころにあるのは、本棚だった。 「なんで、本棚があるんだろう?」 トトリは物怖じせずに、道の途中の本棚に触れた。 一冊抜き取り、ぱらぱらとめくり、首を傾げて元に戻す。 「よくわからないや」 「わかんなくていいじゃん。 ようし、倒しまくるぞ!」 「ちょっとは静かにできないのか、お前は。 あと、材料を探しに来たんだからな」 「目的の材料は、悪魔が持っているから……それ以外は普通に倒してもいいですね」 道は下層に続いているようだった。 明かりをつけても、底は見通せない。 慎重に歩き出すと、すぐに霊体の魔物と出くわした。 数も多く、そして不気味な威圧感に満ちている。 三人とも、構えるのは早かった。 ジーノが先頭の魔物を切りつけると、魔物の群れが足を止めた。 ジーノは素早く飛びのく。 間髪入れずに、トトリがレヘルンを投げつけた。 氷は魔物の鎧と地面を同時に凍りつかせる。 その氷もろとも、ステルクがなぎ払った。 霊体は消失し、朽ちた鎧と剣だけが後に残される。 護衛ではなく、互いに存分に力を発揮すればいい状況なら、ここの魔物もどうにか対処できそうだ。 明かりを増やし、先に進む。 「どういう場所なんだろう、ここ。 材料が妙にいっぱいあるし」 トトリは歩きながら、抜け目なく材料を拾ってポーチに押し込んでいた。 「品質もすごくいいかと思えば悪いし、まちまちみたい」 「なにせ悪魔がいるところだ。 妙なこともあるだろう」 説明になっていないが、トトリは納得したように頷いた。 迷宮はどこまでも広い空間だったが、歩ける道は少なかった。 まるで初めから導かれるように歩いていると、何度となく強力な魔物に出くわす。 「ジーノくん、右に来てるよ!」 「わかってるって!」 細い道を軽々とした身のこなしで、ジーノは次々にやってくる魔物を相手にしていた。 身の軽さと細い道の相性がよく、魔物のほとんどがジーノに切られるか、底も見えない暗闇に蹴り落とされている。 ステルクはジーノが討ちもらした魔物の相手をしていた。 トトリも危なげなく援護をこなし、ときどき、思い出したようにクラフトで敵を追い払う。 くねる道や階段を幾度となく通り過ぎた先に、その道があった。 「……ここ、道途切れてるぜ」 そこに道は見えなかった。 どう見ても虚空だった。 他の道を見た覚えがなく、顔を見合わせる。 「道、違ったのかな?」 「そんな感じじゃなかったけどなぁ……」 ジーノは恐々と、道の下を覗き込む。 その瞬間、きらりと虚空が光った。 「うん? なんでここ光ったんだ?」 ジーノは片膝をついて、光った場所に触れる。 驚いた顔で振り返った。 「ここ、触れる。 歩けるぞ」 「え!? あ、本当だ…… 」 二人並んで、ぺたぺたと見えない足場を触っている。 足場を示す光は、階段のように上に伸びていた。 「最深部が近そうだ。 二人とも、気を抜くなよ」 はっきりと見えない足場を渡るのに、ちらりと恐怖が覗く。 だが今さらここで足を止めるわけにはいかなかった。 足をかけると、驚くほどその感触は石段に似ていた。 見えない階段を上った先は、円形の広場だった。 息苦しい気配を感じて、二人に緊張を促す。 心得た様子で、素早く気配の元を包囲した。 闇の中から現れたのは、人型の悪魔だった。 人間の体躯では扱えない、巨大な鎌をこちらに向ける。 感情のない目に見据えられた。 「先手必勝!」 悪魔の視線がステルクに向いた瞬間、ジーノが飛び出した。 素早く、体重の乗った一撃を加える。 悪魔は切りつけられた手を引っ込めることもなく、鎌を強引に振り払った。 魔力の衝撃波に打たれ、ジーノは後退した。 トトリが掲げた道具から、明るい光がこぼれて、三人を包む。 「しばらく魔法への耐性がつきました!」 つまり、多少強引に攻撃してもいいということだ。 ステルクは間合いを詰めて、悪魔の肩から腰まで大剣を振り下ろす。 悪魔は表情を変えず、ステルクの頭上から鎌を下ろした。 わずかに身をよじらせて避ける。 鎌が地面に触れた瞬間、衝撃波に手足が軋んだが、ステルクは構わずに横に剣を振り切った。 悪魔は予想していなかった一撃に、苦悶のうめきをあげる。 同時に、ステルクの足元に闇の魔法が敷かれた。 立ち上る魔力が、無数に肌を裂いていく。 ひゅるひゅるとのんきな音が聞こえて、悪魔の頭上に勢いよく何かが落ちた。 悪魔の頭に星が突き刺さっている。 「ステルクさん、爆弾投げるから下がってください!」 言われた通りに下がる。 だがトトリは投げるというよりも、その場に石を掲げた。 石は眩い光を放って、割れる。 中から光を帯びた精霊が現れると、悪魔に向かって光の矢を放った。 矢は悪魔が生み出した魔法陣を砕き、ガラスのように破片を散らす。 悪魔が次の手を打つ前に、ジーノが再び切りかかった。 魔力を帯びた剣は、傷を与えるだけでなく悪魔の力をも吸い取っていた。 抵抗をものともせず、ジーノは幾度も切りつける。 最後に手合せしたとき以上の成長ぶりだと、こんなときだというのに舌を巻く。 「……ジーノ、下がれ!」 不意に走った予感のまま、口走る。 「平気だって、これぐらい……!」 悪魔の放つ魔法を受け止めてから、ジーノは再び切りかかる。 しかし、突然剣がなまくらになってしまったように、その一撃は軽かった。 「な、なんだこれ!」 ジーノが下がる前に、悪魔が鎌で振り払った。 腕を切り裂かれ、暗がりにジーノの体が吹き飛ばされる。 回復に向かおうとしたトトリに、悪魔は鎌を投げつけた。 鎌は凶悪な弧を描くが、すんでのところでトトリは避けた。 だがさらに、彼女に向かって魔力の玉が無数に放たれる。 ステルクは悪魔の注意を向けるために走り出した。 剣で打ち返し、魔力をかいくぐって、悪魔の懐に飛び込む。 悪魔の胸の真ん中に、剣を突き刺す。 防御を考えない、捨て身の一撃だった。 タールのような粘ついた感触が手に伝わる。 悪魔は低いうめき声を上げて、ステルクを引き剥がそうと肩に爪を立てた。 食い込んだ爪に、血が浮かぶ。 爪ぐらいならば、まだ耐えられる。 ステルクは唇を噛んで、さらに力を込めた。 悪魔の体が人形のように揺れ、食い込んだ爪の力が薄れる。 爪が離れた瞬間、ステルクは剣から手を離した。 悪魔の体が後ろに傾ぎ、ぐらりと倒れる。 その間際、悪魔の口元が歪んだ。 「ステルクさん、危ない!」 トトリの声と同時に、足元に執拗に組まれていた魔法陣に気がつく。 剣から手を離すのではなかったと、ステルクは失策を悟った。 魔法陣が視界を遮るほど輝き、そこから無数の矢が放たれ、自身の体を貫く瞬間を、ステルクはじっと待った。 だが、風切音が耳をかすめる。 ジーノの剣が悪魔の喉元を貫いていた。 負傷した腕とは逆の手だ。 悪魔は驚きに目を見開いて、人のものではない言葉を吐き、闇に沈んでいった。 残されたステルクの剣を拾い上げ、ジーノが得意げに笑う。 「へへ、俺もなかなかやるようになったでしょ。 師匠」 危うい場面だった。 ステルクは、ぎこちなく頷いて、剣を受け取った。 振り向くと、トトリがほっとした様子で息を吐いていた。 「……なんとか、なったな」 「思ってたよりずっと強かったですね……あれ?」 トトリは悪魔が倒れた場所を指差した。 闇がこごったような、不穏な気配を放つものがそこに落ちている。 「なんだよこれ、気味悪いな……」 ジーノが剣先でつつこうとするのを、トトリが急いで止めた。 「それだよ、それ! 深淵の魂!」 「これが?」 まだ火がついたままのような、生き血が通っているような、不思議な物体だった。 なんとなく遠巻きに見ていると、トトリがさっさとポーチにしまいこむ。 「おい、だいじょうぶかよ。 素手で触って」 「これぐらい平気だよ」 トトリがついてきてくれてよかった。 やはり、材料の価値がわからない人間だけで探すものじゃない。 「二人のおかげで、無事に済みそうだ。 助かった……」 かすかに聴こえた音に、ステルクは動きを止めた。 何か、忘れている気がする。 何だったか。 二人は先に歩き出し、巨大な門の近くに立っていた。 「ここから帰れそうだね」 「さっさと出ようぜ。 師匠ー?」 ジーノたちが振り返り、待っている。 気のせいだったかとステルクも歩き出した。 直後、ステルクは弾かれたように駆け出した。 「え? ステルクさ……」 トトリの声を遮って、ジーノがトトリの頭を無理やり地面に押し下げた。 ステルクは駆け寄ると、腕を広げて背に二人をかばう。 甲高い鳴き声をあげて、悪魔が投げた鎌が飛来してきた。 かばってから、一秒も経っていない。 腕ごともぎ取られるような激しい痛みが走り、まぶたの裏が真っ白い光に満たされる。 「……師匠!」 どこを切り裂かれたのかもわからないほど、痛みは一瞬で全身を支配した。 苦い吐息が押し出され、気がつくと目の前に地面が迫っている。 地面は底をなくしたようで、呼びかけるジーノとトトリの声が、次第に遠ざかっていった。 終りのない落下に放り出されたまま、ステルクの意識は途絶えた。 まぶたの裏に広がった白い光は、陽光だったらしい。 目を開けると、眩しい陽気が窓から差し込んでいた。 白いシーツに光が跳ね返り、室内はどこもかしこも白っぽく見える。 何をしていただろうか、とステルクが思い出す前に、横からすすり泣きが聴こえてきた。 体のあちこちが固定されていて、そちらを向くのは大変だったが、なんとか見る。 見覚えのある少女が泣いていた。 手の甲に顔をうずめて、肩を震わせて泣いている。 手を伸ばそうにも、右手は包帯をぐるぐると巻かれていて、動けない。 「何を泣いてるんだ、君は」 「だって……ステルクさんのケガ、わたしのせいで……」 実際に聞き取った声は、もっと不明瞭だった。 ステルクは息をついて、自分の情けない姿を見下ろす。 打撲に切り傷に骨折、ドラゴンの一撃でついでのように岩に体を叩きつけられ、我ながらよく生きているものだと呆れていた。 「君のせいじゃない。 私が油断していたせいだ」 「違います! わたしがステルクさんを無理やり連れていったから……」 元はと言えば、彼女にドラゴンの存在を教えたアストリッドのせいだ。 と言っても、彼女は泣き止まないに違いない。 しばらく悩んだ末に、ひとつ思い浮かんだ。 「ドラゴンの素材を使うと、どんな調合ができる?」 「え? ええと……すごく強い武器とか、防具とか、あとお薬とか……」 急な質問に、ようやく彼女は泣き止む。 「君はそうやって、手に入れた素材を役立てられる力を持っている」 「は、はい」 「君のその力で、これからもたくさんの人を救えるはずだ。 その手伝いができたなら、私は本望だよ」 珍しく表情を和らげて言えたと思ったのだが、彼女の目から、新しい涙が浮かんできた。 「そんな……そんな、もうお別れみたいな言い方やめてください……!」 「あ、いや……そうか? だから、別にもう気にしてないんだが」 「わたし、まだステルクさんに何もお返ししてないです。 まだ、迷惑かけてばっかりで、だから……」 あんまり泣いていると、目が溶けそうだ。 何度も何度も見舞いに来て、毎回泣かれるというのもこたえる。 その反面、こうして欠かさず来てくれることを喜んでもいた。 泣き顔でなければ、もっといいのだが。 「君が立派な錬金術士になってくれれば、それでいい」 「うぐ……が、がんばります」 本当は、もうとっくに立派な錬金術士だったのだが。 なぜかいつも、その一言が言えなかった。 言ってしまうと、何かが終わるような気がした。 ふと、少女の体が揺らいだ。 髪が伸び、やや大人になった表情が重なる。 夢を見ているのだと、ようやく気がついた。 こんな夢を見るとは、本格的に死が近いのか。 あるいは、既に。 それに気がつくと、夢が終わりそうだから、考えるのをやめた。 ロロナの姿は、アールズ王国に行く前、アーランドで最後に話をしたときのままだった。 何年も子供の姿を見ていたのに、あっさりとその姿を思い出せたのが、不思議だった。 ロロナはじっとこちらを睨んでいた。 恨みがましそうな目で、きつく口を結んでいる。 ケンカの前の表情だった。 「……なんで君は、いつもそうなんだ」 声をかけると、ロロナはぴくりと動いた。 ふてくされるように、うつむく。 「妙なことで突っかかってくるし、怒るか泣くかばかりだし、相変わらず人の顔を見て驚くし……」 細い肩が震える。 なぜか、口がよく回った。 最後の力というのは、侮れないものらしい。 「実力をつけても見習いのとき以上に危なっかしいし、変に自信満々かと思ったら、すぐ落ち込む」 何も見ていないようで、ステルクすら気づかないところを言い当ててくる。 そして何もないような日まで、明るくさせる。 「アストリッドにはいつまでも騙されるし、振り回されて……君がそうだから私まで、いつまで経っても、変われないんだ」 後半は言いがかりだとわかっていたが、一度口に出すと止まらなかった。 「君が変わらないなら、私も変わらないからな。 君が泣こうがわめこうが、絶対に君を守る」 死んでからも守れる自信はないが、身勝手に言った。 ロロナが少し顔を上げた。 前髪に隠れて、まだ表情は見えない。 「……それが嫌なら、俺より強い人間でも連れてきてくれ」 心当たりがあるのが、少々嫌だったが。 「ステルクさん」 のろのろと顔を上げて、ロロナが口を開いた。 また目に大量に涙が溜まっているのを見つける。 ステルクは自分に嘆息した。 守ろうとしているはずが、涙ひとつ止められないのだから、無力だ。 「……ステルクさんの、バカー!!」 耳の奥までキンとなる大声で叫ぶと、ロロナが飛びついてきた。 「ぐっ……!?」 瞬間、ステルクの全身に激しい痛みが走る。 夢なのに痛いとは、嫌がらせもいいところだった。 柔らかい髪が頬をかすめて、疑問がよぎった。 ついでに焦る。 夢とは、こうも生々しいものだったか? 「せ、先生。 ステルクさんケガしてるんだから、飛びついちゃダメですよ!」 ロロナよりも冷静な声が聞こえたとき、視界に映る景色が変わった。 アーランド城の病室ではなく、そこは見慣れない部屋だった。 観葉植物の代わりか、キノコの鉢植えが窓辺に飾ってあるのが目につく。 声がした方を見ると、ジーノとトトリが心配そうにこちらを見ている。 「……お前達、どうしてここに……いたた!」 「なんでケガしてるんですか! ちゃんと帰ってくるって約束したのに!」 どうやら生きているらしい、と無理やり自覚させられる。 ロロナを抱きとめた感触など、知るはずもない。 「か、帰ってきたんだろう?」 「無事にって意味じゃないですか! ステルクさん骨折るし腕は使えなくなるとこだったし、全身大ケガしてるんですよ!」 「……じゃあ、なんで抱きついてんだろうな」 ジーノの呆れたような呟きに、ロロナが慌てて体を離した。 「師匠、生きてて良かったよ。 トトリの道具がなかったら、ほんとに危なかったんだからな」 ぶっきらぼうな声に、なぜか少年の頃のジーノを思い出した。 「……そうか。 なんだ、お前まで泣くつもりか?」 「ばっ……泣くわけねえだろ! なんで、師匠なんか、頼んでもねえのに……!」 「はいはい、ジーノくんずっと我慢してたんだよね。 わたし達、外に出てますね」 慣れた様子で、トトリはジーノの背を押しやる。 部屋を出る間際、思い出したように彼女は振り返った。 「ステルクさん。 わたし達を助けてくれて、ありがとうございました」 「私を助けてくれたのは、君達だろう」 「そんなことないですよ。 全部ステルクさんのおかげです。 ね、先生」 「え?」 トトリはそれだけ言って、さっさと出て行ってしまった。 急に二人で残されて、黙り込む。 ロロナは、困ったようにこちらを見てきた。 その顔を見た瞬間、ステルクの頭にひらめきが急降下してきた。 「……あっ!?」 「わあ! な、なんですか?」 「戻ったのか!?」 「え、え、今さらですか!?」 慌てふためく姿は、まさしくロロナだった。 子供ではない、年齢のままの。 「……戻ったのか……」 呆けたように呟いて、ステルクはゆっくりと目線を逸らした。 もっとよく見たいが、彼女に今の顔を見られたくなかった。 「ステルクさん、どうしたんですか……泣いてるんですか?」 「違う」 それに近い感覚ではあったが、どうにか振り切る。 ステルクは改めて、ロロナを見つめた。 「良かった」 真っ先に口から出たのは、そんな言葉だった。 「君が元の姿に戻れて、良かった」 「ステルクさん……」 ロロナはぎこちなく微笑み、そして先ほどに勝るとも劣らない声で、叫んだ。 「……なんで、こんな無茶なことしたんですか!」 普段の、怒っているけれど迫力のない声とは違う。 彼女は心底、怒っていた。 「元に戻りたいなんて言ってもいないのに、なんでステルクさんが無茶しないといけないんですか!?」 そうだろう。 子供のロロナは、自分の身に起きた事態すらわかっていなかった。 戻りたいなどと一言も言っていない。 そんなこと、とうに知っている。 「黙ってないで、答えてください!」 「君に会いたかったからだ!」 思わず口に出た言葉は、室内によく響いた。 ロロナは拳を握ったまま、ぽかんとしている。 そんなに意外なことか、まったく思い当たらないことなのかと、ステルクはふつふつと腹が立ってきた。 「私が勝手にアストリッドに薬を作らせただけだ。 それで私がどうなろうと、君には関係ないだろう」 「な……なに言ってるんですか。 なんか、ステルクさん、むちゃくちゃですよ……」 「君にだけは言われたくない。 大体、君がアストリッドの実験なんかに付き合わなければ、こんな苦労もしないで済んだんだ」 さすがに言い過ぎたかと思ったが、ロロナはその言葉に勢いを取り戻した。 「そんなの、わかるわけないじゃないですか! 師匠だって年がら年中変なことだけしてるわけじゃないですもん! たまには付き合ってあげたっていいかなーって、そんなのもいけないんですか!」 「その認識が甘いんだ! あいつがまともに善行をするわけがないことぐらい、いいかげん覚えたらどうなんだ! 何年弟子をやってる」 「ステルクさんだって、何年も無駄にジオさん追いかけてたくせに!」 「今はそのことは関係ないだろう!?」 段々、ただの言い争いになってきた。 お互い息も切れてきたところで、ロロナは最初の話を蒸し返した。 「……わたしに会いたかったって、どういう意味なんですか。 子供のわたしと、今のわたし、何が違うんですか?」 急に問われて、言葉に詰まった。 記憶がなく、姿は違っても、ロロナはロロナだと何度も思い知らされた。 けれど、違うのだ。 望んだのは、ロロナが変わらないことではなかった。 変わりなく頼り、頼られ、毎日をいっしょに歩いていけるロロナだった。 それは、止まった子供の時間では、決して叶わない願いだ。 「私は……君のアトリエを訪ねるのが、好きだったんだ」 「……?」 「君に会いに、あの職人通りを歩くのが好きだ。 いつも君が笑って出迎えてくれる、あの瞬間が……いや、違う。 違わないが」 「……どっちなんですか」 呟きが聞こえたが、聞こえない振りをした。 「君が元の姿に戻って、いっしょにアーランドに帰れば、その日々も帰ってくるんじゃないかと思った。 それだけだ」 言葉にすると、なんと小さな動機なのだろう。 思い出にすがりすぎだ、とアストリッドに笑われても文句は言えない。 「……全然、わかんないです」 ロロナは笑わなかった。 怒ってもいないし、泣いてもいなかった。 「でも、喜んじゃいけないのに、嬉しいです」 言葉通り、ロロナは気まずそうに言った。 それでようやく、彼女に許してもらったのだと気がつく。 無意識に緊張していたのだろう。 ステルクは急にケガの痛みを思い出した。 口からうめき声がもれる。 自分が最後に食らった一撃を思い出すと、体がそのまま繋がっている事実に驚いた。 「……なんだ、案外、私も丈夫だな。 痛みがあるなら、まだ生きられるそうだし」 「……ステルクさん、痛いんですか!? そうだこれ、起きたら飲ませてくれって」 ロロナに痛み止めと水を差しだされる。 受け取ろうとして、右腕の自由がほとんど利かないことに気がついた。 顔をしかめると、励ますようにロロナが言い添えた。 「今だけ、動かないようにしてあるだけです。 治療に専念するためだって。 ちゃんと、腕は動きますよ」 「そうか……ありがとう」 痛み止めは今まで飲んだどの薬よりも苦かったが、ほどなくして体が軽くなってきた。 ついでに意識も眠気に誘われる。 「本当は、目が覚めるまであと3日はかかるって、言われてたんですよ」 手伝われて、ベッドに身を横たえる。 ロロナは穏やかな表情で、覗き込んできた。 「なんでこんなにすぐ、目が覚めたんでしょうね」 ステルクは口元を緩ませた。 「君がずっと横で泣いていたせいだろう」 「う、うそ! 聴こえてたんですか?」 「それはもう、はっきりとな」 「うわあ……恥ずかしいなあ……」 意識が戻る前から聴こえていたのは、きっと、今のロロナの声だったのだろう。 「……ちゃんと治ったら、もう無茶しないでくださいね」 「だったら、眠るまでここにいてくれないか」 「……全然、話が繋がってないんですけど……」 眠気交じりの意識だったので、好きなことが言えた。 ロロナは呆れた声で言うと、ベッドの反対側に回った。 そこで初めて、彼女が立っていた場所の近くに、うにが転がっていたことに気がつく。 なんで、うにが。 意識がぼんやりとしていて、事情が思い出せない。 彼女が回り込んだのは、大したケガもしていない左手の方だった。 軽く持ち上げられ、温かい感触に包まれる。 「手を、握ってますから。 ステルクさんが眠れるまで、ちゃんと傍にいますよ」 できれば夢の中までついてきてくれないか、と言おうとしたが、その時にはすでに、柔らかい眠りに落ちていた。 眠りの底に、ロロナの優しい声が降ってきた。 「起きたら、いっしょにアーランドに帰りましょう」 ステルクは返事の代わりに、繋いだ手にわずかに力を込めた。

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