愛 なん だ 2019。 V6の愛なんだ|TBSテレビ

映画『愛がなんだ』に愛とは恋とは、って思考を飛躍させられた【レビュー】

愛 なん だ 2019

生きていると、異性との付き合い方に悩まされることは誰しもが必ず通る道。 『愛がなんだ』の主人公・テルコも迷走真っ只中。 観客は、彼女の愛の解釈がズレていることに早々に気づく。 そのズレが面白くて、いい恋愛ができるように彼女を応援したくなるのだが……。 この映画は2003年3月に刊行された同名タイトルの原作小説の映画化となる。 恐らくだが、このときの原作者・角田光代は愛どころか、生き方そのものに迷走していたのではないだろうか。 そんなことを思わせる結末を迎えてちょっとビックリさせられた。 27歳のテルコは友人の結婚式の二次会で出会った猫背でひょろひょろのマモちゃんに恋に落ちた。 その日からテルコの世界はマモちゃん一色に染まる。 会社の電話は取らないのにマモちゃんからの着信には即対応、呼び出されると残業もせずに退社して会いにいく。 おかげで会社はクビ寸前。 テルコはマモちゃんが大好きで幸せだった。 だが、マモちゃんはテルコを好きではなかった。 オープニングが良い。 風邪を引いたマモちゃんが、テルコに電話をして「仕事帰りだったら何か買ってきて」とお願いする。 「なんと、今ちょうど会社から帰るところなんだよね」と、家にいたテルコは笑顔で答える。 このシーン一発で2人の関係性が分かる。 まさに主従関係だ。 テルコはデートのときの選択もすべてマモちゃんに委ねる。 その際も彼から何らかの打診が出るまで犬のようにシッポを振って彼の顔を伺って待つ。 印象的だったのは身長差。 マモちゃんに対してテルコの身長がかなり低いので、並ぶと主従関係が生々しく見える。 まるで絶対的に縮まらない関係性のようにも思えてしまう。 もしテルコの身長が高いと、違和感を覚えていたに違いない。 こんな感じでこの映画はひたすら、彼女の見ていて痛々しいマモちゃんへの依存っぷりを描く。 鍋のシーンは物凄く胸が苦しくなるので、覚悟して観るといい。 死ぬまでこのシーンは脳裏に焼きついて消えることはないだろう。 こんな彼女の器用な恋愛を目の当たりにして、観客は思わず応援してしまう。 彼女が幸せになれるように。 彼女が恋するマモちゃんのルックスもほどよくていい。 成田凌が演じていることもあってイケメンなんだけど、どこか頼りなさがある。 初登場から体調不良だし、何より中盤に出てくるスミレという女性との対比が、マモちゃんの弱さを浮き彫りにする。 余談だが、髪型といいヒゲといい、マモちゃんがときどきキングコング西野にしか見えないときがあるので注目してもらいたい。 依存をテーマとしているだけあって、テルコ以外にも依存キャラクターが登場する。 それが、テルコの親友・葉子に寄生しているナカハラくん。 正直、私は本作の主人公はテルコではなくナカハラくんだと思ってる。 詳細はネタバレとなるので伏せておく。 見て確認してもらいたい。 終盤に差し掛かる辺りで、ナカハラくんとテルコの話し合いが本作の一番の見どころ。 これがまた実に痛々しい。 ナカハラくんのある発言に対して、テルコが面白い言動を見せる。 まさにテルコの本領発揮といったところで、彼女の真意がここで見られる。 この話し合いのあと、二人は結末を迎えるのか。 この映画、前回の『さよならくちびる』の前置きでも書いたのだが自立心がポイントとなる。 自立心は、人間の幸せを左右する要素の1つだ。 この映画の頂点に君臨するのがスミレ。 見た目から自己主張が強くて、いかにも自立した女性。 もはや自立しすぎて男を必要としていない雰囲気すら漂よわせている。 結局こういう人が一番幸せになる。 マモちゃんと葉子は仕事もしっかりしていて自立しているが、主観が強いせいで相手の立場になって物事を考えることができない。 結果的に相手を不幸にする。 「なぜ自分は幸せになれない?」と思うタイプ。 もっとも自立心に乏しいテルコとナカハラくん。 この二人は人に依存することが生きがいとなっている。 その特徴として、相手に判断をゆだねたり、仕事も適当。 ナカハラくんに至っては仕事してるかどうかすら描かれない。 このナカハラくんが実に興味深い。 私がこの映画で一番好きなキャラは間違いなくナカハラくんだ。 私以外にもそう思う人は多いはず。 だからこそ、この映画の終わり方には疑問でしかない。 あまりにも不気味なラストシーンは映画オリジナルらしくてインパクトはあるが、個人的には良いとは言えない。 原作の方の結末も属性は変わらないので、原作者が上手くまとめられなかったとしか思えない。 この結末を見せられて、観客は何を思えばいいのか。 テルコを応援していて損をした気分になった。 でも、こういう人ってたまにいるよなあってついつい思い返してしまった。 何となく原作者・角田光代のWikipediaを見ていたら、こんな物語を産んでしまったことに納得してしまった。 彼女はかつて編集長から「作品が厭世的すぎる。 もっと希望のある内容を書け」と長年指摘されていたという。 彼女は幼稚園時代は話すこともできずに、失禁や鼻水を垂らす行為があって、周りからおかしい子だと思われていたらしい。 そのためコンプレックスが強く、「何かできているとしても、普通の人よりはできない思いがある」と語っている。 こういった彼女の陰がこの映画に表れてしまった。 ちょっと物語の終わり方について解説したい。 物語を作ったことのある人間なら分かると思うんだが、ハッピーエンドを作るのって実は難しい。 読者が納得できるように、いい鑑賞後感・読後感を与えるために主人公の抱える問題を上手く解決する必要がある。 逆にバッドエンドは簡単だったりする。 主人公に訪れる問題を解決しないまま終わらせるだけでいいから。 あるいはもっと深刻にさせる。 なのでバッドエンドの物語を観ると「あー楽しちゃったね」と思ってしまう。 この映画は見方によってはハッピーエンドにもバッドエンドにも取れるが、上手くまとめたようには見えない。 キャラクターは興味深くて楽しく見れていただけに、残念な結果となった。 頭がおかしい主人公の映画はコチラ。

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『愛がなんだ』感想

愛 なん だ 2019

注目のレビュー:愛がなんだ• 2020-03-19 by 今年になってから流石に見かけなくなりましたが、「片隅」と同じでテアトルでずーっとやっていた気がします。 テルコを演じている岸井ゆきの、彼女の空気感が実に良いですね。 足元は不安定なのにぶれる事なく前に進む姿も、何だか微笑ましいです。 また彼女を取り巻く人達も魅力的な人物ばかり。 みんなキャラがすっごい立ってました。 私は中でもナカハラが好きでした。 出番は数なめですが、とても印象的でしたね...... 1人がこのレビューに共感したと評価しています。 2020-01-03 by 直木賞受賞作家の角田光代の同名小説を原作とした男女ドラマ。 人は一人だと寂しいがゆえにパートナーを求める。 たとえそれがダメ人間であっても。 その相手が異性だと恋になるのか? 「私の抱えているマモちゃんへの執着の正体とは一体何なんだろう これはもはや恋ではない きっと愛でもない」 人間の本質を突いた作品で見応えがありました。 1人がこのレビューに共感したと評価しています。

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胸キュンなシーン写真解禁!映画『愛がなんだ』成田凌が岸井ゆきのに“あごトン”!?

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映画『愛がなんだ』が、2019年4月19日 金 より全国ロードショーとなる。 直木賞作家・角田光代の小説を映画化 『愛がなんだ』は、2003年に直木賞を受賞した作家・角田光代が手掛けた同名の傑作小説が原作。 一目ぼれした男に一途すぎるアラサー女子と、その周りの人物を描いた恋愛群青劇だ。 ストーリー 28歳のOLテルコは、一目ぼれしたマモルに想いを寄せている。 自分の時間のすべてをマモルに捧げ、その結果、仕事を失いかけても、親友に冷たい目で見られても、マモルがいてくれるならテルコはこの上なく幸せだと思っている。 けれど、マモルにとって、テルコはただ都合のいい女でしかない。 そのことをわかっているテルコは今の関係を保つことに必死で自分からは一切連絡をしないし、決して「好き」とは伝えない。 しかし、そんなある日、マモルからの連絡が突然途絶えてしまう…。 3ヶ月が経ったころ、マモルから急に電話がかかってきて、会いにいくと、彼の隣には年上の女性、すみれがいた…。 『おじいちゃん、死んじゃったって。 』に続く自身2度目の映画主演作では、相手に自分の時間すべてを捧げる一途なOLテルコを演じる。 テルコを都合のいい女として扱う相手役のマモルを演じるのは、2018年7月に公開された『』にも出演しただ。 さらに、年上の女性・すみれ役を江口のりこが務めるほか、深川麻衣、若葉達也、片岡礼子、筒井真理子など、実力派キャストが集結。 また、監督は、三浦春馬主演で伊坂幸太郎の小説を映画化した『』の公開を控える今泉力哉が務める。 主題歌は、4ピースバンド「ホームカミングス Homecomings 」の『Cakes』。 京都を中心に活躍するバンドが、アコースティックなメロディにのせて片思いの切ない気持ちを歌い上げる。

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